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モンゴル
2003年5月7日~14日
【全体のテーマ】ASIAN PEACE:世界平和の種をアジアから播こう!
5月7日から14日にかけて、モンゴルでワークキャンプを行いました。昨年12月に続き2回目のツアーで、日本からは学生を中心とする7名が参加しました。
モンゴル側は、現地SERVICE FOR PEACEのスタッフの他、国立モンゴル大、科学技術大、農業大学、教育大学ら200人を越える大学生が迎えてくれました。
「世界平和の種をアジアから播こう!」という合言葉のもと、日本とモンゴルの学生が協力して、首都・ウランバートル市で一番汚なく犯罪が多発する繁華街で清掃活動をしたり、市内小学校でサクラを植樹しました。様々な面で自分の限界に挑戦していく中で、国や言葉、文化を越えて心を分かちあう感動的な体験を通し、参加者一人ひとりが大きく成長できたよい機会になりました。
【5月7日】
SERVICE FOR PEACEのスタッフ3人と日本の大学生4人は、現地時間の7時頃にウランバートルに到着。
前回12月に参加した時はマイナス40度でしたから、今回も相当覚悟して臨みましたが、思いのほか長袖シャツ一枚で快適に過ごせる程度。モンゴルの人々が過酷な寒さを乗り越え、春を迎えていることに、心から喜びを感じました。
モンゴル人は古来からお客さんを大切に迎える伝統があり、この日も学生、スタッフ総出で温かく歓迎してくれました。
【5月8日】
さっそく最初のプロジェクトに取りかかりました。午前中は現地の学生、教師、ボランティア団体、国会議員を交えて「いかにボランティア活動を通して平和を創っていくか」をテーマに念入りなミーティングをし、午後から教育大学前に移動。
ここはモンゴルの「渋谷」のような所で確かに活気もありますが、道路等は汚れていて、犯罪も急増しています。
若者の力で街をきれいにすることで、少しでも街の雰囲気を良くしていくことができるかも知れません。いったん掃除を始めると、モンゴル人も日本人も時が経つのを忘れてひたむきに働きました。その日初めて会ったメンバーたちがお互いに助け合いながら作業を進めている姿がとても印象的でした。
【5月9日】
日本から持ってきたサクラの苗木、花、野菜の種、日本の小学生に書いてもらったメッセージ入りの絵画を持って、57番学校を訪問。同校の小学生や先生方らと、「日本とモンゴルの交流の架け橋となるように」と心を込めて種まきや植樹をしました。
モンゴルは遊牧民族で、子どもたちにとって植物を植えたり育てたりするのは初めての体験。戸惑いながらも、喜々として、作業する姿がとてもかわいらしかったです。モンゴルの砂漠化の問題は深刻で、放っておけば確実に国土に緑を失っていきます。この苗木を子どもたちが立派に育ててくれれば、大きな意味をもった小さな一歩となるはずです。
【5月10日】
モンゴルのNGOの各団体と合同ミーティング。日本とモンゴルとの交流の促進、環境問題(砂漠化、水、空気)の解決策等を真剣に話し合いました。
結論として、「外面的な環境に投資すると同時に、人の心が育まれなければ意味がありません。ボランティア活動を促進するなどして、一人ひとりの心の教育が大事である」ということが浮かび上がりました。
モンゴルは35歳以下が人口の7割を占める、若さと未来の可能性をもった国。このミーティングを通して、今、この国が歴史の分岐点に立っていると感じました。
【5月11日】
50番学校のサクラの植樹プロジェクト。57番学校に参加した50番学校の校長先生が感動して、「ぜひ、うちの学校でも!」と急きょ、予定に組み込まれました。ボランティア活動の後にも、みんなで手をつないで輪になって踊り歌い、日本のだるま落としや折り紙も織り交ぜて、楽しい時間を過ごしました。国、文化、世代を越えて家族のような雰囲気を感じたひとときでした。
【5月12日】
エルダネットという街へ、バスで6時間もの移動。大草原のまっただ中で車輪がぬかるみにはまり、全員でバスを押して乗り切るなど、アクシデントにもめげず、なんとか到着。世界で初めての「倫理・道徳モデル都市」を宣言して、積極的にボランティア活動を導入しているエルダネットの地元大学の学長や、鉱山会社の社長、副県知事を訪問し、ミーティングの場を持ちました。
また、孤児院を訪問し、日本の高校生が集めてくれた文房具を渡したり、子どもたちと一緒に近所の清掃活動をしました。親から捨てられた子どもも少なくなく、私たちに親の面影を見いだそうとする眼差しに胸が痛みました。
【5月13日】
国会議院の表敬訪問などで一日を終え、いよいよ最後のお別れ晩餐会の場になりました。夜遅くにもかかわらず、この一週間、プロジェクトを共にした大学生、高校生、先生方が会場にかけつけ、歌を歌いながら、別れを惜しみました。
わずか一週間の滞在期間でしたが、「もうすでに我々は生涯の友であり、家族だ」と、お互いの手をとり涙を流し合う光景も見られました。そして、「また会う日まで、お互いの国でこのSERVICE FOR PEACEを盛り上げて、私たちが奉仕活動を通して国を、アジアを、世界を良くしていこう!」と誓い合いました。
【5月14日】
日本に帰る日、早朝6時にもかかわらず、私たちを見送りに集まってくれました。フライト予定ギリギリで慌てて手続きを済ませましたが、出発は7時間遅れの午後3時。これがいわゆる「モンゴリアンタイム」なのでした。帰国後、「ホームシック」にかかった参加者もちらほらいたようです。




