ホーム > ワークキャンプ > モンゴル > 2006年8月28~9月5日
モンゴル
2006年8月28~9月5日
8月28日から9月5日まで、モンゴルでワークキャンプが行われました。
日本からは大学生を中心に15名(男性7名、女性8名)が訪蒙し、モンゴル側からも15名の大学生が参加。日本人とモンゴル人の混合チームをつくり、この期間一緒に様々なボランティア活動や文化体験などのプログラムを行っていきました。
メインプロジェクトは、遊牧民の住む村・アルホストでの3日間の活動でした。ここは首都ウランバートルから100Kmほどの距離にあり、人口は1,600人ほど。広大な大草原と青い空と白い雲、そして、夜の満天の星空は見事というほかはありません。ただし、村には失業者が多く、最も貧しい村の一つとされています。社会主義から民主主義に移行に伴う社会情勢の変化にうまく対応できず、工場や会社経営に失敗したり、遊牧に必要な井戸管理の技術が不足したなどの背景があるようです。
参加者は、まず現地の青年たちと兄弟姉妹ブリッジ(ウランバートルの学生も含めて3人組になる)を行ったあと、各組が遊牧民のゲル(移動式テント)でホームスティしました。その日の晩から翌日昼まで、家族の一員となって、牛の乳搾りやチーズづくりをしたり、羊やヤギの世話をしたり、馬やラクダに乗ったりしました。参加者の多くは、遊牧民の心の温かさに触れ感動し、また、シンプルかつ生きる知恵に満ちた遊牧の暮らしに胸打たれていました。
プロジェクトとしては、村の青年たちや村人たちと、Peace Garden(公共の庭園)づくりを行ったり、小中学校で子どもたちに、遊牧生活や村の良さを見つめなおすため、日本で作った手作り紙芝居を披露したり、夢をみんなで模造紙に描いたりしました。
日本の農村で過疎化・高齢化が進むように、モンゴルの村でも若年層の都会志向・村離れが進み、村の課題を自ら担っていける次世代の育成が大きな課題になっています。プロジェクト後のリフレクションでは、ある中学生が「他人任せではなく、自分たちが何とかしなければならない問題だ」「人間は自分のことだけではなく、周りのことを考えなければいけない」と話してくれ、村の未来に一筋の光を見た思いがしました。
また、村の活動を前後してウランバートル市内でも、児童養護施設や26番学校でキャンプ参加者が主体的にプロジェクトを企画し、実施しました。
児童養護施設では、日本人参加者とモンゴル人参加者全員で、創作劇を行いました。「世界の人は皆、兄弟姉妹なんだ。ケンカはいけない。仲良くしよう!」という内容です。
日本人が演じ、モンゴル人がモンゴル語でセリフを話しました。国や言葉を超えて意思疎通するのに苦労もありましたが、子どもたちも喜んでくれ、達成感を感じることができました。続いて、養護施設の子どもたちが、日本の子どもたちにプレゼントするメッセージカードや腕輪をつくります。モンゴル人参加者が「養護施設で子どもたちは、物を『もらう』ことが多い。逆に『与える』ことの素晴らしさを知ることは大切なことだ」と話していました。
26番学校では子どもたち約50人を集めて運動会を企画。むかで競争、リレー、30人31脚など、どの競技もチームワークなくして勝てないものばかりです。とても寒い気候でしたが、大学生も子どもたち心をひとつにしてチームの勝利のために無邪気に走りまわりました。
そのほか、草原でバスケットボールをしたり、ゲルの中でディスコを楽しんだりしました。そうして心から共に笑ったり、涙したりしながら、キャンプは終始とても暖かく家族的な雰囲気に包まれ、多くの参加者にとって「国や文化を超えて『家族の関係』を築き、それを広げてくことが平和をつくることである」と実感できた貴重な期間となりました。
最終日、両国の参加者は「このキャンプで終わりではなく、私たちにとっては新しい出発」と涙ながらに誓いあいました。距離は遠くなりますが、今後も両国の参加者で連絡を取りあいながら、日本国内での活動に力を入れるのと同時に、モンゴルの学校教育や村の開発に引き続き貢献していきたいと思います。
【参加者の感想】
(26番学校で)みんなを喜ばせたいという気持ちで自分の殻をやぶった。子どもたちの笑顔がみれて感動した。自分のシャイな部分はいつのまにかふきとんでいた。終わってみたら自分が一番楽しんでいたと思う。(社会人・男性)




