フィリピン

2006年9月12日~20日

 2006912日から20日にかけて行われたフィリピン・ワークキャンプには、日本から16名が参加し、現地の学生やコミュニティの人たちと一緒にプロジェクトを行いました。

 

 


 今回のフィリピンでのプロジェクトには二つの柱があり、一つは先住民族アエタ族の村でのボランティア活動とホームステイで、もう一つはマニラ市内のムスリム・コミュニティでのボランティア活動でした。

 


 私たちが訪問したアエタ族の村は政府の支援が行き届かない場所にあるため、いまだ電気もガスも水道も整備されておらず、村人は釜で火を炊いて食事を作り、夜はろうそくのランプを灯して過ごします。風呂やシャワーなども当然ないため、近くの川に行って体を洗います。

 日本人の参加者の多くが、最初は日本の生活とのギャップに衝撃を受けていましたが、そんな中でも幸せそうに暮らしている村人の姿や子どもたちの笑顔に触れることで、「本当の幸せとは何か?」「豊かさとは何か?」を真剣に考えるようになりました。

 

 

 

 

 

 二日間の滞在の中で、村のクリニックの修復活動やココナツやマホガニーなどの植樹を行いましたが、日本人の参加者にとっては、ボランティア活動をしにいったというよりも、いろいろなことを学ばされ、感じた二日間になったようでした。

 

 

 


 マニラへの移動と海で泳いだ中間の一日をはさんで、後半の二日間はマニラ市内のムスリム・コミュニティでプロジェクトを行いました。
 フィリピンではミンダナオ島などを中心に、国民の大半を占めるクリスチャンと少数派のムスリムがいまだ対立を繰り返しており、時に武力衝突に発展することもあります。マニラに住んでいるムスリムたちも、クリスチャンとの接触を極力避けるように、自分たちのコミュニティを作って暮らしています。私たちは今回、そんなコミュニティの一つを訪れて、ほぼ全員がクリスチャンであるフィリピン人学生と一緒にボランティア活動を行いました。

 

 

 


 ちょうど9月の後半から「ラマダン(断食月)」が始まる時期だったために、その飾りつけの手伝いや、コミュニティにあるバスケットコートのペンキ塗りなどを行いました。私たちが作業をしていると、どこからかコミュニティの子どもたちが集まってきて、掃除やペンキ塗りなどを一緒に手伝ってくれました。特にその中の一人の子が、活動終了後に「日本人の皆さんの姿から多くのことを学びました」と言ってくれたのが印象的でした。

 

 

 

 二日目の午後にはチームに分かれて各家庭を訪問し、イスラム教の教えやムスリムの生活などに関するインタビューを行いました。このインタビューを通して、多くの参加者がイスラム教に対して持っていた偏見や誤解などを改める機会になったようです。

 

 

 

 

 どこも短い滞在期間のため、十分に活動の成果が残せたわけではありませんが、フィリピン参加者やコミュニティの人たちと一緒に活動したり、日本人参加者同士で話しあったりしたことが、参加者にとっては大変有意義な学びの場になったようでした。最終日のリフレクションでは、「ボランティアをすることの意義がわかった」「この体験を日本に帰ってから多くの人に伝えていきたい」などの感想が聞かれました。

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