フィリピン

2005年8月21日~30日

 821日より30日まで、フィリピンのマニラを中心とした地域において日本側から20人、フィリピン側からボランティアの学生40人が参加してフィリピンワークキャンプが行われました。

 

 

 

  フィリピンでのプロジェクトは今回で7回目です。フィリピンは特に貧困問題とイスラム教徒とクリスチャンの対立が深刻な問題となっていますが、今回もそれらの問題解決に向けてプロジェクトを行ってきました。

 

 

  初日はマニラ市内の鉄道周辺のスラム街を訪問し、参加者はフィリピンの現実を目の当たりにしました。
 また、フィリピンの大学を訪問し、そこの学生達と交流した後、養護施設に一緒に行き、親のいない子どもたちとゲームやスポーツをして交流活動を行いました。
  最後のリフレクションでは自分たちにとっては当たり前のこと、例えば親がいてくれることなど普段はあまり考えたことはないけれど、どれほどありがたいかという感想を述べていた参加者が多かったです。

 

 

 

 

  次の日から3日間、前回から取り組んでいる先住民族のアエタ族に対する支援活動をパンパンガ州カマチリ村において行いました。ここでの体験が日本人のボランティアにとっては一番印象に残っています。
  この村は電気もシャワーもなく、トイレは村に一つしかありません。アエタ族は自然と共生しながら生活をしていますが、フィリピン人からも差別を受けており、貧しさ故に学校にも行けない学生も多く、特に教育支援を必要としています。

 

 


  今回は学校の校庭の壁にセメントを塗る作業、教室のペンキ塗りと壁に絵を描く活動、そして子ども達に対する体験教育を行いました。
  2泊ホームステイをしましたが、日本人にとって電気もないこのような環境で生活をすることは初めてで、多くの学生が日本の物質的豊かさを実感すると同時に逆に日本人が心の純粋さを失っていることに気づかされていました。
  最後には村のリーダーから高校、大学に3人の学生を行かせたいので継続的な支援をお願いしたいと参加者一人一人に竹筒でできた貯金箱が手渡されました。
 
 参加者は次回のキャンプまでにそれを一杯にしたいという気持ちを強く持っていました。

 

 

 

 

 

 
 

 

 その後、マニラ市内の養護障害施設と“死を待つ人々の家”を訪問しお手伝いをしましたが、11年間海外で献身的に活動している日本人シスターの話に多くの参加者は感動していました。

 

 また、後半は2つのグループに分かれ、一つのグループはマニラ市内の青少年更生施設に行き、2日間ペンキ塗りや日本の文化を教え交流する活動をしました。

 

 


  もう一つのグループのプロジェクトは大学の研究室の学生たちが企画したものでモスリムとクリスチャンの中学生10人ずつを招待して、12日のキャンプを行いました。普段お互い交流していない学生たちですが、日本人が仲介役となって、食事作りやスポーツなどを一緒に行うことにより、お互い偏見や差別する意識もなくなり、最後にはとても仲良くなっていました。モスリムのお母さん方や参加した学生たちも今回企画した日本の学生たちに感謝していました。

 

 

 

 パクサンハンでのカヌーの川下りも参加者にとってはフィリピンの大自然を満喫できるプログラムとなりました。

 

 

 

 

 また、その後のクロージングセレモニーではフィリピンの学生も日本の学生も多くの学生がこの期間の活動を振り返り、泣きながら別れを惜しんでいました。毎回フィリピンのワークキャンプのクロージングは感動的なものになっています。

 

 

 

 特に一緒に苦労しながら活動したチームメンバー同士が言葉や宗教の壁を越えて、心と心が通じあう、別れがたい深い関係を築いていました。リフレクションでは日本に帰ってからもアエタ族に対する奨学金支援活動などを各地で行っていきたいという考えを多くの学生達が述べていました。

  また、今回の感動を多くの人たちに伝えたい、日本とフィリピンの架け橋になりたいという感想も聞かれました。 国、宗教、文化を越えて一つの家族になることを目的としたワークキャンプでしたが、参加者はそのことを実感することができ、生涯において忘れることのできないワークキャンプになったと思います。


【参加者の感想】
 今回、フィリピンワークキャンプに参加して、たくさんのことを学び・感じました。
  孤児院に行った時、私に子どもたちが愛を求めていたのに、どういう風に接したらいいのか分からなくて、積極的に接することが出来ませんでした。そんな自分が、とても悔しかったです・・・。だから、次は、より積極的に!家族関係を築きたい!と目標を立てました。

  私は、カマチリ村でのプロジェクトで自分を見つめ直すことが出来ました。私の目には、アエタ族の人たちは、貧しい中でも自分たちの生き方に誇りを持って生きている姿が映りました。その姿は、私にとって、どれだけ大きな影響を与えたでしょうか!私も自分の人生に誇りを持って生きていきたい!と思いました。ホームステイ先のタタイ(父)とナナイ(母)は、私たちを本当の家族の一員のように、そして無条件に愛してくれました。だから、私も自然とその家族の為に何かしたいという気持ちが生じました。 

 そして、物のない生活を体験して、日本では分からない事や感じない気持ちを、たくさん感じました。どれだけ十分な生活をしてきたか・・・。いつ心から感動したり、笑ったか・・・。いろいろと考えさせられました。日本に帰ってきて、徐々に日本の生活に染まっている自分がいます。でも、フィリピンで感じたことを、自分の中だけに止めて置くのはいけないと思っています!

  最後に、私がフィリピンワークキャンプの参加から立てた目標は、「自分に限界を設けない」「いつも笑顔で!」ということです。私を支えて下さった皆さん、ありがとうございました。

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