フィリピン

2006年3月14日~23日

 314日より23日まで、フィリピンでワークキャンプが行われました。

 

 日本からの参加者11名に加え、フィリピンの大学が試験期間中であったにもかかわらず、現地の大学生がボランティアとして多数参加してくれました。

 テーマは「世界平和の構築に向けての1つの世界、1つの家族」。今回は昨夏も行った先住民アエタ族の住むパンパンガ州カマチリ村と、マザーテレサが創設したミッショナリーズ・オブ・チャリティーに加え、マニラ市内の貧しい人々が住むエリア(バランガイ)でもプロジェクトを行いました。

 


 最初は文化や習慣の違いに戸惑い、言葉の壁に苦しみながらも、各プロジェクトを通して参加者一人ひとりが心の壁を取り壊し、フィリピンの人々と深い心の絆を築いていくことができました。

 

 前半3日間のカマチリ村でのプロジェクトでは、前々回のキャンプから行っている小学校の修築作業を継続して行う活動がメインとなりました。
 行った主な活動は、校舎の屋根と塀のペンキ塗り、トイレのドアの修理、学校を囲むフェンス作りなどでした。炎天下の中での慣れない修築作業は日本人参加者にとってはたやすいものではありませんでしたが、フィリピン人ボランティアや現地の人の協力によって、作業は見る見るうちに進んでいきました。学校の教室で子どもたちに対する体験教育プログラムも行いましたが、折り紙や日本の歌を教えながら、楽しい交流のひと時を過ごしました。

 

 

 

 また、村での滞在期間中は村人の家にホームステイをさせてもらいました。この村は電気もガスも通っておらず、食事も素手で食べるという生活で、最初は戸惑いを感じた参加者もいたようですが、ホストファミリーや村人との触れ合いを通して、物質的に恵まれている日本では感じることのできない人の心の温かさを感じたようでした。3日間という短い滞在でしたが、ホストファミリーの方々や村の子どもたちとの間には離れがたい関係が築かれ、参加者は再び村を訪れることを誓って村を後にしました。

 

 

 


 カマチリ村からマニラ市内に戻り、翌日に訪問したのがミッショナリーズ・オブ・チャリティーでした。この施設はマザーテレサが作った施設で、老人ホームの「死を待つ人々の家」と障がいを持った子どもたちがいる孤児院を訪ね、食事の介助や傾聴ボランティアなどの活動を行いました。活動を行う前に、長年この施設に従事しておられる日本人シスターがマザーテレサとの出会いやその精神などを話してくださり、参加者にとってボランティアに対する考え方を深めるとてもいい機会になりました。この施設の子どもたちは動くこともできないほど重い障がいを持った子たちがほとんどでしたが、参加者はさきほど学んだマザーの精神を実践しようと、手を握ったり話しかけたりしながら、子どもたち一人ひとりに精一杯の愛情を注ごうと努力していました。

 

 

 

 

 そして、最後に行われたのがマニラ市内にあるバランガイでのプロジェクトでした。ここではエリアの住民が集会などに使うコミュニティセンターの建設作業を手伝いました。花壇作りや外壁・内壁のペンキ塗り、そしてエリアへの入り口となっている通路に絵を描く活動を行いました。

 

 

 

 このエリアにはイスラム教の信仰を持っている人も多く、クリスチャンのフィリピン人学生にとっては、宗教理解を図るプロジェクトともなりました。昼食の時間にモスクとして使われている場所やムスリムの住民の家を訪問しましたが、コミュニティが抱えている問題点や生活事情、そしてイスラム教についてなどを直接見聞きできるよい機会になりました。

 

 

 

 10日間という短い滞在期間でしたが、様々な角度からフィリピンの文化や習慣を体感でき、またフィリピンの人々の心の温かさに触れて、「フィリピンにたくさんの家族ができた」「日本とフィリピンの掛け橋になりたい」と感想を述べる参加者がほとんどでした。


 クロージングセレモニーにはプロジェクトに参加した多くのフィリピン人学生が駆けつけ、歌を歌ったりプレゼントを交換し合ったりして、将来の再会を誓いながら夜が更けるのも忘れて交流が続きました。

 

 

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