R&D(研究・開発)

ミンダナオの平和構築③(紛争の要因)

 2000年のフィリピン政府とMILFの公式和平交渉の第一回目では、MILFが考えるミンダナオの紛争要因が9つ挙げられた。

 

1)先祖伝来の土地問題
2)強制退去させられ土地を奪われたバンサモロ(※)の問題
3)戦争による財産の破壊と戦争被害者の問題
4人権問題
5)社会・文化的な差別問題
6)精神の堕落とモラルの低下の問題
7)経済的不平等と貧困の拡大の問題
8)天然資源の搾取問題
9)農地改革問題

 

 また、そのクラスターアジェンダとして、モロの生活システムと行政のシステムがある。
 9つのポイントアジェンダで示した問題を政治的に解決するためには、バンサモロの人々に対して、生活システムと適切で受け入れられるガバナンスの構築が必要であるというMILFの考えによるものであり、経済的な問題としての土地の返還、財産の賠償、政治的問題としての人権侵害の告発、戦争犯罪裁判、抑圧への公式謝罪が含まれている。

 

1)バンサモロを人としてまた国民として認識すること
2)先祖伝来の土地をバンサモロの人々に返還すること
3)生活、自由、財産に受けた損害の賠償
4)国家による統治、安全保障、国家資源を超えたバンサモロの人々による独占的なコントロールを認めること
5)戦争犯罪委員会や国際戦争犯罪裁判所において、バンサモロの人々への重大な人権侵害の告発や犯罪人の身元確認、調査、提訴を行うこと
6)フィリピン政府がバンサモロの人々に対して行ってきた犯罪と、征服や圧制そして搾取により受けた損害に対して公的な謝罪を宣言すること
 

 

 MILFは、とりわけフィリピンからの独立を望んでいたことで知られているが、特にクラスターアジェンダの(1)では国民としての認識という項目が含まれており、妥協がうかがえる。

 

※バンサ(Bangsa)とはNation の意味

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