タイも日本も「内戦」状態
2010年 06月 01日
最近終結宣言が出されたため、報道される機会がめっきり減ったが、
ここ最近、バンコクにおける政府側とタクシン派との動乱を、
テレビでずっと注視していた。
これ書いてる人にとってみれば、
奥さんがタイ人で、しかも現在諸事情あって
子どもと一緒に帰省しているため、
かなり気が気でない。
(とはいえ、帰省先はバンコクではなく、スリンという、ど田舎なので、
動乱に巻き込まれる可能性は少ないのですが)
なにしろ、帰省した2~3日後くらいに、
外務省からの危険情報が引き上げられる始末。
そんなわけで、連日のニュースをチェックしていた。
「ひょっとしたら、奥さん、テレビカメラに向かってピースしてないか?」
「子どもが走り回っている姿が放送されるんじゃないか?」
うん。心配の方向性が違うな。
しかし、これ書いてる人の奥さんは、
前原国土交通大臣とタイのアピシット首相を間違えてみたり、
鳩山総理を勝手に「ベンジャミン」と呼んでみたりするほどの猛者なので、
(それにしても、ベンジャミン、どこから出てきたんだろう。
「ハトヤマ」が言いにくいのはわかるけど……)
もう何をやらかしてもおかしくない。
とはいえ、現在はど田舎にこもっているので、
もはや浦島太郎状態。
しかし、別のところに住んでいる兄弟たちは、
それぞれ政府派とタクシン派を応援してたりするので、
微妙な空気になってるらしい。
さて、なぜ政府派とタクシン派は争っているのか?
これ書いてる人の奥さん曰く、
「これは、都市富裕層(政府派)と農村貧困層(タクシン派)の対立」とのこと。
Newsweek日本語版でも、似たようなことが記載されていた。
http://newsweekjapan.jp/newsroom/2010/04/post-77.php
奥さん、なかなかインテリである。
(「インテリは、鳩山総理をベンジャミンとは間違わないよね」という反論は却下)
富裕層と貧困層の格差。
世界のどこかしこにみられる問題である。
ただ、タイはその対立を武力で行っているわけだ。
さて、タイで懸念されているのは、
この対立が「内戦」と化してしまわないか、という点だそうだ。
http://newsweekjapan.jp/stories/world/2010/04/post-1223.php
世界銀行による「内戦」の定義は、
「内戦は存在が確認できる叛乱組織が軍事的に政府に挑戦するときに発生し、
それに伴う暴力の結果として、
戦闘関連の死者が、各当事者側の5%以上を含む
1,000人以上であるもの」としている。
この定義からすれば、現状は内戦とはほど遠い。
ただし、富裕層と貧困層の格差という構造が残っており、
その解決にしばしば武力が用いられる限り、
タイの現状は「内戦状態」といっても過言ではない。
翻って、日本の現状を見てみよう。
別に日本で「叛乱組織が軍事的に政府に挑戦」するような事態はない。
ただ、「富裕層と貧困層の格差」という点でみれば、
問題は深刻である。
なぜなら、様々な要因で生みだされた貧困層が主になって、
年に日本では自殺者が3万人を超えているからだ。
もちろん、3万人の内訳として、
貧困や格差に一切起因しないものもあるだろうが…
藤岡弘も、日本の現状は「内戦状態だ」といっている。
http://www.j-cast.com/tv/2010/02/12060006.html
内戦の定義「死者1,000人」の30倍というのは、
やはり異常ではある。
さて、貧困層に対して、どのような対策を取る必要があるのか。
タイの事例を見てみよう。
タクシンが行った貧困層への対策は「バラマキ」である。
むろん、タクシンは、バラマキだけでなく、
医療の低額診療、マイクロファイナンスなども行っているが、
ウリはバラマキだったようである。
これ書いてる人の奥さんは、バラマキに対して、こう非難する。
「政府から多額のお金をもらいだしてから、私の周りの農民たちは、
あまり働かなくなって、お酒ばかり飲むようになった。
それで貧困が解決されるわけがない」
う~ん。日本人としては、耳の痛い限り。
バラマキとの批判が高い子ども手当などの政策を見ていると、
民主党って、タクシン派と考え方が近いのかな。
そういえば、これ書いてる人の奥さん、
ベンジャミン、もとい鳩山総理が、あまり好きになれないらしい。
バラマキ反対派だからかな、と思ってその理由を聞いてみると……
「前の総理(麻生前総理)は笑顔が多かったけど、
ベンジャミン(もとい鳩山総理)は、
いつもしかめっ面なので、イメージ良くない」
おいおい、そこはどうでもよくない?(L)
