「無縁社会」に代案はあるのか?
2010年 05月 18日
引き取り手のいない孤独死が増えている現状を追った、
NHKスペシャル「無縁社会~“無縁死” 3万2千人の衝撃~」。
NHKが全国自治体に独自調査したところ、
ここ数年、「身元不明の自殺と見られる死者」や「行き倒れ死」といった
国の統計では出てこない「新たな死」が急増し、NHKの調べによると
年間3万2000人にのぼるという。このうち1000人が身元不明のままだ。
番組の中では、生涯未婚となる人が、
近い将来に、女性の4分の1、男性の3分の1に達することも紹介された。
1月31日夜に放送されたこの番組が、文字通り日本社会に“衝撃を与え”、
「久しぶりに衝撃的な番組だった」
「日曜になんつう番組流すんだよ」
「生まれて初めて結婚したいと思った」などと、
“他人事ではない未来”として受け止めたネットユーザーによる
2ちゃんねるやツイッターの書き込みが殺到した。
NHKに寄せられた投書は実に1500件。
その衝撃冷めやらず、
未だに雑誌に特集記事が組まれ続けている。
なぜ誰にも知られず、
引き取り手もないまま亡くなっていく人が増えているのか。
NHKのレポートでは、
「無縁社会」はかつて日本社会を紡いできた
「地縁」「血縁」といった地域や家族・親類との
絆を失っていったのに加え、
終身雇用が壊れ、会社との絆であった「社縁」までが
失われたことによって生み出されたとする。
「安心して老いることができない社会。。。」
「普通の結婚して、普通に幸せになれない社会」
って、どんなんでしょう?
しかし何より深刻なのは、
無縁社会に突き進む現状を認識しつつも、
その決定的な打開案が
なかなか見つからないことにある。
かつての伝統に縛られない現代日本人にとって
「地縁や血縁に立ち返りましょう」という
呼びかけに応じるのは、なかなかコクな話だからだ。
したがって、
家族の絆、地域の絆、あるいは結婚そのものに
対する現代的で魅力的な新たなカタチをつくり、
示す必要があるだろう。
国策として期待できなければ
「男女共同参画」「地域の子育てネットワーク作り」
等で、主体的な力を発揮したNPOあたりが
その仕掛け人になることが願われるのであろうが、
果たして我々はどこまで抵抗できるだろうか。 (ぽん)
