GM経営破たんの教訓

2009年 06月 06日

アメリカ自動車メーカー最大手のゼネラル・モーターズ(GM)が先日、ついに経営破たんをしてしまいましたね。
クライスラーに続き、ビッグスリー(米3大自動車メーカー)のうちの2つが破綻したことになります。

 

 

ビッグスリーは言う間でもなく、アメリカ自動車産業の象徴でした。
アメリカが大量消費時代を迎えた1950年台では、ビッグスリーの米シェアは90%台にも達しました。

 

 

彼らがこういう事態に陥ることを数年前まで誰が予想していたのでしょうか。
世の中何が起こるのか分からないということを改めて感じます。

 

 

しかし、この問題を掘り下げてみたときに、GMの破綻は必然として起こったことが浮かびあがってきます。

 

 

ビッグースリーの経営を一気に圧迫させたのはサブプライムローン問題から始まったアメリカ経済の急激な低迷と言えますが、果たしてそれが経営破たんする一番の原因になったのでしょうか。
外的な要因よりも、彼らの経営体質がより問題だったように思います。

 

 

70年代後半のオイルショックを契機に、アメリカでは燃費のよい日本メーカーの小型車の人気が上昇し、ビッグスリーのシェアが減っていきました。
そして、シェア維持のために彼らは議会や政権を動かし、日本にアメリカ向け自動車の輸出規制を迫ったのです。
また、ビッグスリーは小型車への転換を拒み、燃費は悪いが利益が大きい大型車の生産に力を入れ続けてきました。

 

 

このように、お客さんにより満足していただける車を作っていこうという姿勢が彼らには不足していたと感じざるおえません。
市場に合わせて自分たちが変わっていこうとしなかったと言えるでしょう。
結果として、日本メーカーと比べて品質や価格競争力で劣ることになり、市場が極めてシビアとなった今、生き残りが厳しくなってしまいました。

 

 

歴史には「もしも」というものはありませんが、もしオイルショックのときに、彼らが違う判断を下していれば、今頃違った結果になっていたのかもしれません。

 

 

問題に直面したときに、周りのせいにするのではなく、事態をよくしていくために自分自らが変わっていこうという姿勢、Inside Outの大切さを改めて感じさせられました。
また、問題の原因を外から求めようとしている限り、本質的な解決策は見出されず、最後は自分に帰ってくるということも痛感しました。

 

 

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