志のタネ→次へ次へ!
2009年 06月 03日
人が何かのアクションを起こすとき、その行動が周りの人に共感を与え、最初は1人から始めたことが5人になり、10人になり、そしてその地域だけにとどまらず、日本国内で話題になり、やがて世界にまで広がっていく・・・・
このようなアクションには出発時の強い「志」とその「志のタネ」が、ある面全てなのかなぁと思いました。
6月2日放送のプロフェッショナルをご覧になられた方も多いのではないかと思いますが、今回のプロフェッショナルは、木内博一さんという農業経営者でした。木内さんは千葉で92人の仲間とともに、年間50億円の売上げを上げている農業法人の代表者です。
木内さんは農家の長男として生まれ育ちますが、汗と泥まみれになって働く両親を見て、絶対農業はしないと心に決めていました。そして大学に進学するのですが、やりたいことも見つからず、結局21歳で家に戻り農業の手伝いをします。
絶対に継がないと思っていた農業ですが、ある日母親と一日中畑の草取りをしたとき、母の仕事のペースに全くついていけず、しかもその仕事が大変な激務で、こんなことを母は何十年もやってきて自分を育ててくれたんだと感謝の心を持つようになります。
そしてそんな農業の年間所得が150万円、激務に比べてあまりにもその対価が低い。いろいろと収入の仕組みを調べれば調べるほど利益が上がらないしくみになっていることを知り愕然とします。
でもこのときの木内さんの気づきが一つの「志のタネ」になって、「立ち止まらずに」「次へ次へ」とチャレンジを繰り返していく「強い志」につながっています。
このような農業では若い人は誰も農業をしようと思わないし、農業に誇りをもてない。「将来自分たちの子孫が農業に誇りを持てるようにしたい」
と木内さんは願い、スーパーでの直販から始めて、やがて規格外品のカット野菜の工場設立、年間通じて旬の野菜を出荷できるように冷凍工場の設立などの事業を起こし成功させていきました。
そして今や会社の売上げは年間50億円、仲間の主な農家の年収は全国平均の2倍、1億を超える農家も出るようになりました。
木内さんが子供の頃、お母さんが自由に使えるお金は月に2000円だったそうです。でもお母さんはそのお金を使わずにタンスにしまい、子供たちの小遣いにするために結局一銭も使わなかったことをしりました。
木内さんはそんなお母さんへの感謝の気持ちから、
「お母さんに給料を払ってあげたい」
と思いました。この気持ちが全ての原点です。自分の私利私欲、成功のためではなく、家族のため、未来の子孫のため、そして一緒に働く仲間のために木内さんは走り続けています。
この番組を見ながら、私たちのアクションも、この原点、「志のタネ」を見つけることが大切なんだなぁと改めて強く感じた次第です。そしてその思いが強ければ、木内さんのように「次へ次へ」と立ち止まらずに前進し、大きな成果を生み出すことが出来るんでしょうね。
プロフェッショナル2009年6月2日放送
「『誇りと夢は自分でつかめ』農業経営者 木内博一」
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/090602/index.html
(KAGE)
