留学生のワーク・ライフ・バランス
2009年 05月 06日
「ワーク・ライフ・バランス(Work life balance)」という言葉がある。
「仕事と仕事以外の諸活動がバランスの取れた状態にあること」と要約される。
そして、日本に住む留学生は、このワーク・ライフ・バランスがよくないのでは、と少し心配している。
留学生に関していえば、ワークは「学校での勉強」「アルバイト」。留学生が日本にきてから卒業するまで「学校→移動→アルバイト→移動→家(食べる・寝る)→移動→学校→移動→アルバイト・・」と終わりなく、ワークし続けている現状はないだろうか。そして、その忙しい生活が続くことで、いつのまにか「留学の目的」を見失い、モチベーションが低下し、勉強・研究への探究心が薄らいだり、豊かな人間関係を築きにくくなってはいないだろうか。
ところで、日本人にとって「ライフ」は、「家族ですごす時間」を意味することが多い。愛情・信頼を土台とする家族(祖父母、両親、兄弟姉妹、子ども、親族など)との関わりが、学校・社会でのストレスをやわらげ、自分の存在価値を高め、困難な中でも前に進む勇気をえて、実際に人生を豊かなものとする。
しかし、日本で暮らす留学生にとっては、家族と共にすごす人はごく少数派だ。そうであるならば「留学生にとって家族の代わり」になる場をなんらかの形でつくる必要がある。家族の代わりになるコミュニティをもつことで、異文化の中でたいへんな留学生活も、それをチャレンジと考え、自ら成長する貴重な期間となる可能性がグンと高まるに違いない。
それは、「ホームスティ先」「留学生寮の仲間」「一緒に旅行やショッピングを楽しめる友人」といろいろな関わりが考えられる。
大事なのは、そこでの「家族のような」関わりだ。
特に私としては、同国の友人だけでなく、日本人や他国の留学生と積極的な交流をもってもらいたいと考えている。それは「日本に留学している意味」を肌身で感じることにつながるからだ。
(ぽん)
