本と生きる
2009年 02月 23日
先日、「子育ての中の読み聞かせ」という講演に行ってきました。
その中でなるほど、と思うものがいくつかあったので紹介しようと思います。
乳幼児期の言語は伝達言語、いわゆる話し言葉の世界です。
言語活動も「聞く」⇔「話す」というものに限られてきます。
小学校時代に入ると、これが思考言語、つまり書き言葉の世界になります。
言語活動も「読む」⇔「書く」へと広がっていきます。
今度は読書という視点で見てみましょう。
一般的に読書とは「書を読む」というつくりからも、書き言葉に限定されたイメージを持っています。
しかし、それは読書が「目からの読書」という固定概念を持ってしまっている証拠なのです。
書き言葉を持たない乳幼児期の子どもが、どうやって読書をするのでしょうか。
それが、「読み聞かせ」なのです。
乳幼児期の子どもは、耳から読書をするのです。
母親や保育所の先生、周りの大人が読む言葉を、必死に耳から読書しているのです。
そして、この「耳からの読書」がいかにできているかが、
その後の「目からの読書」への移行をスムーズに、十分に行われるかを決めると言われています。
読書の大切さは、既に世間で十分に叫ばれているので、事細かに書く必要はありませんが、
読書によって培われる最重要なものは「集中力」と「言葉」だと言われていました。
そして、それは「生きる力」なのだとも言っておられました。
最近(いや、もう少し前から)、「キレる青少年」というのが話題になりました。
この全てに当てはまるわけではないのですが、「キレる」という状態に陥る要因は、
「自分の気持ちが当てはまる言葉が無いこと」だと言います。
自分の微妙な気持ちをすっきり表してくれる言葉が自分の中にないと、
相手にも自分の微妙な気持ちを伝えられない。
伝えられないということは、当然分かってもらえない。
自分のことを分かってもらえないということは、非常に恐ろしいことです。
孤独という恐怖です。
追い込まれた青少年に残された選択肢は2つ・・・逃げるのか、キレるのか・・・
最終的に、読書からとても大きな話になっていました。
最後にとても言いことを聞いたので、これも紹介しておきます。
大人にも子どもにも、生きるために大切な4つのこと。
「ほめられること」
「役に立つこと」
「人に必要とされること」
「愛されること」
つまり、人と強く、深く、温かく繋がっているということですね。
大切にしたいですね。
(黒ネコ)
