諦めない勝利

2009年 01月 19日

テレビで『長井淳子(ながいあつこ』という柔道の元選手についての放送があった。
柔道48キロ級、内股を武器にしていた彼女の存在を私は、この時初めて知った。

 

 

小さいころから柔道をしていて国内外の大会を制覇、
とても強い選手だったが、オリンピックでは金をとっていない。
なぜか・・・。

 

 

同じ階級に谷亮子(当時:田村亮子)自分より2歳年下の彼女に負け続けていたからだ。
報道関係者からは、「田村の2番手」と呼ばれ大会の後、
田村の笑顔のインタビューの影でいつも泣いていた。

 

 

長井はオリンピックに出ることが出来たら

絶対メダルは取れる実力があると柔道関係者は口を揃える。
本人もオリンピックで金メダルを取ることを目標にしていた。
しかしいつも田村の引き立て役。
とうとう逃げたくなり、監督に「階級を変えたい」と本気で相談した。

 

 

すると野瀬清喜監督はこう言った。

「あの田村に挑戦するのはつらいだろう。
 でも逃げないからこそのすばらしさがあるんじゃないか。
 挑戦し続けていつか勝つ。
 それは五輪で金を取るのと同じくらいすごいことだ」。

 

 

長井はこの時から「諦めないこと」・「挑戦し続けること」

これが大切だと思い、48キロ級でオリンピックに挑戦し続けた。
田村に10度目の戦いに挑むが、1010敗、長井は27歳でとうとう引退した。

 

 

しかし、田村とのどの戦いも、全部判定負けで1本負けはなかった。
田村から1本負けをしていない選手は、長井だけだった。
諦めない強い心で戦い続けた長井の話には続きがあった。

この引退の後、実業団で育てた谷本歩実選手。
オリンピックで2勝、北京オリンピックでは

長井が現役に得意とした内股で勝利をした。
長井の果たせなかった夢は、谷本選手を通して果たすことが出来た。

 

 

人間は、負け続けて諦めそうになった時に

どの方向をとるかという選択に迫られると思う。
1位になった勝利者も人に感動を与えるが、

長井は負け続けても人に感動を与えることが出来た。
誰もが一度は味わう敗北感に立たされた時に諦めない挑戦を選んだからだと思う。
この選択は、ひとつの勝利だと私は思う。

 

 

 

参考資料
「ザ・ベストハウス123http://www.fujitv.co.jp/123/index2.html 
「長井淳子」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E4%BA%95%E6%B7%B3%E5%AD%90

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