農業は宝の山!?

2008年 12月 17日

故郷に定着して2ヵ月半、

この地域では、多くの家庭が兼業か専業で農業を営んでいる。
学校の校納金の引き落としも「農協の口座」、
これには改めて「やっぱり田舎やなぁ~」と思った次第である。
 


さて先回のがん日では「食料自給率」を向上させる

国のプロジェクトについて書いたが、
今回は題に書いたように「農業は本当に宝の山なのか?」考えてみたい。

 


農業の世界は3Kの代表選手のように「きつい、汚い、危険」というイメージが強い。
それでも儲かればいいが、収穫が気候に左右されたり、
豊作ゆえに市場にものが溢れて損を被ったりとなかなか利益が上がらない。
 


その上、農業機械の購入にかなりのお金がかかるし、

農薬や肥料のお金も馬鹿にならない。

 

 

 

先日玉ねぎを植えようと近くの農業高校の農場で苗を買ってきた。
100本の束が500円、全部で3001,500円分買ってきて、自宅の横の畑に植えた。
そしてふと、この玉ねぎの畑からどれくらいの利益が出るんだろうと
計算して愕然とした。
 

 

現在玉ねぎは近くの産直市場で3100円くらいで売られている。
これを基準に考えると、
100円×100袋=10,000円が売上となる。

原価は1,500円なので利益は8,500円・・・
 


とはならない。
そこからまだ肥料代農薬代、そして人件費を考えると完全なマイナスとなる。
そもそもお百姓さんたちの行う農業には「人件費」という概念が存在しない。
 


人を雇って農業をする「農業法人」などは、
農業を「経営する」というふうに考えるのだろうが、
小規模な農家の人たちは、
農業を「ビジネス」だとか「経営する」なんて絶対に考えない。
農業に就業している人の多くは60歳以上の老人である。
 

 

じゃあ玉ねぎを100倍の30,000本植えたらどうなるか?

 

利益は850,000円となる。
そしてそこから100倍の労働経費と肥料・農薬代を引かなければならない。
人を雇わないで自分で働けばいくらかお金は残りそう・・・

 


したがって農業でそれなりの利益を出すには、
家族経営で人を雇わず、出来るだけ規模を大きくするしかない。
でもこの労働はかなりきついのではないか・・・
 

 

 

 

 

実際近所の専業農家のおじさんは、早朝から夜遅くまで仕事をしている。
 

 

じゃあこんな農業がなぜ「宝の山なのか?」
 

 

理由は今まで農業という業界では、他の業界では当たり前の
「事業計画を立てる」とか「労働生産性を向上させる」とか「収益性を上げる」
というような経営努力をしてきていないということらしい。
 

 

だから可能性が金銀財宝のように埋もれているということなのだ。
 

 

関心のある人は是非「農で起業する!」あるいは「農 黄金のスモールビジネス」
(杉山経昌著)を読んでいただきたい。
 

 

たとえばこの杉山さんの地域(宮崎県)では
「見積もりを取る」という習慣がなかったそうだ。
だから肥料を発注するときも「○○をどれだけください」といって買う。
 

 

しかし杉山さんは肥料を買うとき、
業者に片っ端から電話をかけて「相見積もり(アイミツ)」をとると、
120キロの肥料が、一番高いところでは2,700円、安いところでは1,500円、
そしてさらに交渉して最終的には1,350円、一番高いところの半値で購入した。


 

1本の電話で総額20万円のコストカットになり、労働収益性を上げることが出来た。

 

 

「一事が万事」、この業界にはこういうまだまだ手を入れられるところが
たくさんあるということらしい。

 

 

農協は一体何をやっているのだろう・・・
農家の人たちを指導して収益を上げられるように導いてあげるのが
農協の務めではないのか?
 

 

 

 

 

でもこの農協がかなり癌ということらしい。
そして背後の国の農業政策が根本的に間違っている。
今回はこのあたりにの内容には触れる時間はないので、
気になる人は杉山さんの本で確認して欲しい。
 
 
私もこちらに引っ越してきてガス会社を農協から一般の会社に切り替えた。
理由はサービスが悪かったからである。料金も高い。
 

 

「農協の組合員は農協を使うのが当たり前」という彼らの考えに腹が立った。
「母は組合員だが私は関係ない」と言って解約させてもらった。
そして農協のサービス向上を願って丁寧に理由を説明した。
 

 

私は農業で身を立てていこうと思っているわけではないが、
今の農業の課題とまた可能性が見えてきた。

 

 

この地域を元気にするために自分に何が出来るか、
もっと農業のことを勉強をしてみようと思う今日この頃である。
 

 

KAGE

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