世界平和が実現したら!?
2008年 11月 02日
みなさんは世界平和を実現したいと思っていますか?
特に男性は小さい頃はわけも分からずに「夢は世界征服!」
とか言っていた人もいると思います。
かくいう私もその一人。
またはその逆に「世界征服をたくらむ悪の軍団から地球を守るスーパーヒーロー」が関の山でした。
しかし大人になって社会というものが見えてきて、
特に実際にNGO活動などに関わったりする中で、
「こりゃ世界征服を実現するよりも世界平和を実現するほうが難しいぞ」
なんて思えてきました。
また、一人でできるものでもないときています。
微力ながら自分のできることから世界平和に貢献しようということになってくるわけです。
さて、ここで皆さんに質問です。
世界平和が実現された世界ってどんな世界ですか?
それをすごくリアルに想像してみたことがある方がいたら教えてください。
実は私も世界平和を目指しながらも、
「世界平和って何?」みたいに思うことが多々あるわけです。
世界平和ができたときの
経済システムは?
政治システムは?
そのときの国境・国籍や人種や宗教に対する考え方は?
などなど。
まーそういう前例がないので想像するしかないのですが。
そんな私ですが、以前
「これが世界平和ができたときの社会(の一部)じゃないか!?」
と思ったことがあります。
それはモンゴルでの体験でした。
日本の4倍の面積に50分の1の人口。
そう、モンゴルは人口密度が世界最小なのです。
モンゴルは遊牧民の国です。
ですから遊牧民の家にホームスティすると、
自分たちの住んでいるテントを中心に地平線の彼方まで隣の家が一つも無い
という景色に遭遇することができます。
ですから、遊牧民は普段自分の家族以外の人間に会うことがありません。
会おうと思ったら地平線の彼方まで行かなければいけないのですから。
普段は家族と、そして動物たちと一緒に生活をしているわけですね。
最近はテレビもありますが、それでもやはり暇な時間が多く、
仕事以外の時間はごろごろしていたりとか
伝統的な遊びで遊んだりとかしてすごしているわけです。
そんな生活をしているので、遊牧民はお客さんが来ることを心から喜びます。
家族以外の人と話をすることがとてもうれしいわけです。
ですからよく「モンゴル人はお客さんが大好き」だというそうです。
私も経験があります。
モンゴルの大草原を知り合いのモンゴル人と一緒に車で走っていたら、
一軒の遊牧民の家を見つけました。
そこで、ちょっとその家によってみることにしました。
もちろん知り合いでもありませんし突然の来訪です。
しかも、日本では普通チャイムを押したりとかノックをした後に
家の主が出てくるのを待ちますが、
モンゴルではノックもなしにいきなりドアを開けます
(もちろんノックすることもありますが、ノックをしたらやはりドアを開けます)。
そうすると中でおばさんが一人でなにやら食事を作っていました。
おばさん:「おーよく来たね。こちらへ座りなさい。」
ベットに座る。おばさんがミルクやお菓子を出してもてなしてくれる。
モンゴル人の友人:「いやミルクうまいですね。もういっぱいください。」
おばさん:「はいはい。それとこれ今日の晩ご飯なんだ。おいしいよ。」
ちょうど作っていた夕食をそのまま出してくれる。しかもてんこ盛りで。
私:「いやーおいしい、おいしい。もう食べれないな。」
おばさん:「なんだあんたこれしか食べれないのかい?もっと食べなさい。」
モンゴル人の友人:「この人は日本人だから、モンゴル料理はたくさん食べれないんだ。」
おばさん:「そうかい日本人かい。いやー遠いところからよく来たね。もっと食べていきなさい。いやー我が家に日本人が来てくれたよ。私は幸せ者だね。」
モンゴル人の友人:「そういえば今、朝青龍が九州場所に出てるでしょ。」
おばさん:「テレビつけてごらん。ちょうど今やってるかもしれない。」
・・・そうして1時間が過ぎ
モンゴル人の友人:「じゃーそろそろ帰りますね。」
おばさん:「もう帰るのかい?もうすぐ暗くなるし泊まっていって明日帰ればいいじゃないか。」
私:「ちょっと今日中に行かなきゃいけないところがあるので。」
おばさん:「仕方ないね。じゃ次はいつくるんだい?」
モンゴル人の友人:「来月また来ますよ。」
おばさん:「じゃーこれもって行きなさい。」
お菓子や食べ物を袋に入れて渡される。
私:「おばさんありがとう。またね。」
おばさん:「ああ気をつけていってらっしゃい。そういえば、あなたたち何しに来たんだっけ?」
私はこの体験がとても印象的でした。
知らない人の家にいきなり行って、楽しく食事をしたり
お話をしたりしてすごして帰っていく。
これは人に対する高度な信頼を土台にして成り立っていることが容易に分かります。
もっと言えば、不法侵入とか窃盗とかいった法律がどうこうということに、
人間同士の信頼感が勝っています。
また、「人が来たらもてなさなきゃいけないから損だ。」とか
「人に家に行けばただでものが食べれるから得だ。」
といった発想も無いことが分かります。
世界平和が「人と人を高度に信頼しあっている社会」
という風に定義できるとしたら、
世界平和の一端を私はモンゴルで見た気がするのです。
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