留学生受け入れの課題
2008年 09月 05日
「日本型の移民受入れ政策とは?(がん日 8月5日)」で書きましたが、
日本では「留学生・就学生を核とする人材育成型の移民政策」が注目されています。
では、留学生受入れの課題はなんでしょうか。
まずは寮や生活環境の整備、授業やキャンパスの多言語化、
留学生・日本人学生の交流の場作り、留学生コーディネーターの育成等の環境整備があげられます。
しかし、「移民」として留学生を受け入れる際の本質的な課題は、
むしろ、卒業後の日本社会でのキャリアプランが描けていないということでしょう。
ひとつには、卒業生約2万5000人に対し、
就職者は年間5000人程度と厳しい就職活動の現状があります。
また、就職後も、教育・研究機関や企業が、
外国人労働者を一時的な雇用に限定していることにより、
管理職に就くのが難しいケースも多くなっています。
留学生の多彩な能力や意欲が十分開花されないまま、
「使い捨て」られてしまうとしたら、悲しいですね。
関連して、企業の留学生採用について調査した興味深いデータがあります。
独立行政法人労働政策研究・研修機構が今年4月3日に発表しました。
1)過去3年間に留学生を採用した企業は【9.6%】 ←少ない!
2)留学生を採用した理由は
・国籍に関係なく優秀な人材を確保するため…52.2%
・職務上、外国語の使用が必要なため…38.8%
3)今後、留学生を採用すると思うか
・採用すると思う……79.5%(採用企業) 19.7%(非採用企業)
・採用しないと思う…16.7%(採用企業) 77.7%(非採用企業)
皆さんはこの調査結果をどのように考えますか。
職種にもよりますが、採用にあたって
経営陣の「外国人への捉え方」が大きく反映されているのではないでしょうか。
「国籍に関係なく優秀な人材を確保し、活用する」
という姿勢が実質的に広がっていくことが願われます。
あと、国内に国際競争があれば、日本の子ども達ももっと真剣に勉強したりして。
(ぽん)
