ロジカル・コミュニケーション
2008年 08月 29日
日本の子どもたちの学力低下のニュースを聞くようになって久しいが、
逆に、最近高い評価を受けているのがフィンランドである。
人口が少ないだけでなく、豊かな天然資源があるわけでもないフィンランドは、
早くから国を挙げて人的資源の開発に力を入れてきた。
OECDの学習到達度調査(PISA)では、中学生の学力は
常に世界トップレベルであることは有名である。
英才教育に徹しているのかと思いきや、7歳~14歳児の学校での授業時間は
各国と比べて、かなり少ないそうである。
日本では、学力の低下を理由に、ゆとり教育の反動期に入っているが、
何が違うのだろうか?
ある本によると、フィンランドの小学校では、発表と作文によって
小さいころから表現力を鍛えていると書かれてあった。
子どもたちに自己紹介をせながら、論理力を身につけてさせていく
ワークをよく行うようである。
例えば、「好きな季節は何ですか?」という問いに対して、
「秋」と答える場合、一緒に理由を述べさせる。
「何となく・・・」とか、「好きだから好き・・・」とか、
感覚的な理由も耳にすることが多いが、
フィンランドの場合、子どもたちにも自分の意見に対して、
必ず論理だった理由を3つ述べさせるそうだ。
例えば、先ほどの「秋」と答える時も、
①秋は暑くもなく寒くもなく、とても快適だから。
②野山の紅葉がとても美しいから。
③食べ物がおいしいから。
と、3つの理由を付け加えるという感じである。
こういうことを小さいころから何度も何度も繰り返し、
身につけさせていくのである。
暗記重視の学習とは確かに身につく基礎力が違うような気がする。
そして、この論理力は、第三者に分かりやすく伝えるときの
表現力にもつながるものだと思う。
自分がいいと思っているだけでは人には伝わらない。
フィンランドでの取り組みを参考に、
ロジカル・コミュニケーションを自ら心がけていきたい。
(taka)
