初出勤をされる側になる
2008年 07月 28日
NGOスタッフとして途上国に派遣されてから、もうすぐ3年近くが経とうという頃。
今月からプロジェクト地の拡大と事務作業の増加に伴い、いよいよ月から土の平日出勤という事で定期スタッフを雇用する事になった。
部屋のスペースは全部、机とPCとプリンター、資料棚やらでビッチリ。足元にはコードがずらり。
こうして自分の下宿はますます”事務所”と化した。
もはや自分のスペースなんて寝る前に敷くゴザと枕ぐらいしかない。
「部屋を事務所にしている」のではなく、「事務所に寝袋一つで転がり込んでいる」ような状態になった。
パーソナルな空間はいよいよ無くなり、私物はボストンバッグとトランクに丸めて“見えない場所”に追いやられた。事務所をキレイに保つ為にも、もうだらしの無い生活は出来ない。
まぁ何はともあれ、人と物は集まる時は集まる。
先週で、セカンドハンドや“修復不能”と呼ばれたコンピューターを次々と回収し、修復。そして復旧後は即事務所に配備。
事務所では自分のノートPCを含め5台のPCが稼動できるようになった。
それも、限りなくゼロに近い値段で。
自分のコンピューターがウィルスやられ、3日がけで復旧した経験がここで役に立った。
いわゆる“PC蘇生術”は、見捨てられたノートパソコン達を次々と現役に戻していった。どんな渋い思い出や経験も、いったいどこでどう役立つかわからんものである。
調査や企画、研修の実施、スケジュールの管理から会計、渉外や連絡など、もはや一人では絶対こなせない量になっていた仕事が次々と分業されていくのは実に気持ちがよい。
毎朝7:30、職員がやってくる。
朝のミーティングを行い、ビジョンから各自の作業を確認し、割り当て、一日の仕事(ノルマ)を確認して各自仕事に取り掛かる。
ビジョンを基に、いかにその日の仕事をウザがられずに割り振れるかが、朝の課題である。
アポがある時は会いに行った。事務所を彼らに任せ、戸締りもせずに部屋から出たのは初めての事だ。
夕方5時にもう一度ミーティングを持ち各自仕事の成果を確認して解散、という流れ。 その後は自分の仕事を片付けて、23時には事務所は寝室になる。
就職したら当たり前の風景を体験できたのは、自分が出勤される側になって初めての事だというのは面白い。
おそらく日本だと、もっとビシっとした仕事と緊張感で、ストレスの中で業績を高める為に必死になるに違いない。
そんなビジネスマンの修羅場と緊張感を経験したかった。
そんな想いが、自分により自戒の念と向上心を与えてくれる。もっと緊張感と向上心を持った自分になりたい。
プロジェクトはまだまだこれからだ。
今月の末に日本人の大学生を迎えてのワークキャンプがある。
前期は某東南アジアの大学でソーシャルワークの講義を教えていたが、あれの需要も拡大するかもしれない。
プロジェクトの規模も質も高めないといけないこの時期。
大切なのはコアの職員たちの適正をつかみ、一人一人を適材適所に配置し、第二、第三のリーダー育てる事に尽きるだろう。さすがにずっと同じ空間に居ると、大体の適正はわかってくる。
自分自身に課された、また一味違った新しい挑戦。
一歩一歩、何かが進み始めている気がする。
Chiro
