現代人への処方箋

2008年 07月 15日

映画化された小説『西の魔女が死んだ』を読みました。

 

 

都会の中で、学校へ行けなくなってしまった“まい”が、田舎のおばあちゃんの家で身体を癒す草木に対する知識や、自然と共存する知恵、また困難をかわしたり、耐え抜く力を学んで行きます。“まい”は、おばあちゃんと自然にごく近い生活をしながら、生命力と、自分で決めて進んでいく精神力を取り戻していきました。

 

 

小説を読んでいる間、登場人物のおばあちゃんの愛と、おばあちゃんの住む山の豊かな自然に包まれたような感覚になり、いつまでもそこに留まりたい気持ちになる不思議な小説でした。

 

 

この小説は、物語に込められた愛に感動するお話でしたが、それは現代に生きる私たちにとって大切なことを教えてくれている気がします。

 

 

最近はストレス社会と言われていますが、都市から消えてしまった自然や、核家族化によって失われてしまった祖父母からの愛も、ストレスをためる原因の1つではないかと思います。それらは人間にとって必要不可欠なものだと思うからです。

 

 

実は私の周りにも、自律神経を患う人たちが何人かいますが、その人たちと話すほど、人間らしさ、を失ってしまっています。

 

具体的に言うと、1つは、生活のリズムが崩れていること。不眠症の人が多く、夜しっかり寝て、朝きちんと起きることができません。また、睡眠時間が少ないためか、3食きちんと取ることができません。

 

2つめは、心がとても弱くなってしまっていること。自分を絶対的に信頼し、愛してくれる存在がいないために(正確には探せないために)、自分の価値を見出せなくなってしまっています。人として愛し愛されるバランスが崩れてしまい、外圧を受けたときに自分を支えられなくなってしまっています。

 

 

この2つは、当たり前のようで、改善するにはなかなか難しいことなのかもしれません。

 

 

小説では、現代人の象徴として、“まい”が登場します。
自分が自分らしく、人間らしく生きていくこと、それを思い出したい人は、自然の中に行ってみるか、この小説を1度読んでみてください。

 

 

midori

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