一体感の文化
2008年 07月 13日
「ウリ(私達)文化」、「恨(ハン)の文化」 に引き続き、韓国文化紹介第3弾です。
今回ご紹介するのは「一体感の文化」です。
どこの国でも若者の街というものがあるもので、韓国でも週末には若いカップルがデートしているのをよく見かけるものです。
私はある日マックで友人と食事をしながら、窓越しにその姿をなんとなく眺めていました。
どこもかしこもアベックでいっぱいです。
とそのとき、私はあることに気づきました。
それは、ペアルックのカップルがめちゃ多い ということ。
Tシャツだけならまだしもズボンまで同じ柄のものを着て歩いているカップルがそこここにいるのです。
もちろん日本でもペアルックはありますが、その量も質も明らかに日本のそれを凌駕しています。
日本では小さい子どもの兄弟とかにまったく同じ格好をさせる親御さんがいたりしますが、あれをカップルでやっているんだと想像していただいたら分かりやすいかと思います。
しかも大量に。
そして、「うわー、さすが韓国のカップルは熱々だな。」などとのんきに分析をしていたら、あろうことか今度はペアルックの親子までご登場!!!
これにはさすがに度肝を抜かれました。
そうこうしているうちに天気が怪しくなり、ちらほら雨が降ってきました。
あらかじめ天気予報を見てきたのか、街を歩く若者たちはみな傘を取り出し始めました。
傘をさしながら歩くカップル。傘をさしながら恋人を待つ若者。
中にはひとつの傘に2人で入る相々傘をしているカップルもいました。
「いやー、傘を忘れた恋人を自分の傘に入れてあげて、相々傘をしながらデートするなんてうらやましいな」と思いながら外を見つめていたとき、私はまた衝撃の光景を目にしてしまいました。
あるカップルの光景
男→傘をさして彼女を待っている
女→傘をさして彼氏のもとに現れる
男→傘を閉じて彼女の傘の中に入る→そのまま相々傘をしながら2人でデート・・・
ってなんでわざわざ持ってる傘閉じてんねん???
そうなんです。彼らはどちらかが傘を忘れたから相々傘をしているのではなかったのです。
相々傘をしたいからわざわざ持っている傘を閉じていた のです!!
よく見ると相々傘をしているカップルのどちらかの手にはもう一つの傘が必ず握られていました。
もちろん一つの傘に2人が入れば、少しはみ出してしまうので肩がぬれたりしてしまいます。
しかし愛し合う2人の前にはそんなことはまったく関係ないのでした。
「そこまでしてまで相々傘をしたいのか!?」と突っ込みたくなるカップルが私の前を無数に通り過ぎていきました。
日本であれば、「今どきペアルックなんてださい」とか「相々傘なんかしたら雨にぬれちゃう」とかいうことを考える人が多いと思います。
しかし韓国ではそんなことを言ったら「情が分からない人」という目で見られてしまうのです。
つまり、そういう他人の意見とか機能的にどうかとか言うことよりも、「2人の心が一つになっているか」ということを優先的に考える文化があるということなのです。
また、その心の一体感も漠然としたものではなく、服装や2人の距離の近さなど具体的に目に見える形で示されるものだと考えているのでした。
私は、そうすることによって少しでも相手の気持ちに近づき、相手の喜びや悲しみをより理解できるようになりたいという思いをその姿を通して感じました。
つまりこれらは、韓国人なりの一心同体のための努力の現われだと思うのです。
私たちが海外の人を理解しようと思うとき、その人の国の民族衣装を着たり、一緒に何か活動をしたりすると思いますが、韓国人はそれを同じ韓国人同士でやっているのだと考えれば理解しやすいと思います。
もちろん私たちがこの文化をそのまま真似をする必要はないと思いますが、常に相手と一体感を持てるよう努力することはいつでも誰とでも必要なことなのではないでしょうか?
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