外交と国益

2008年 07月 09日

いよいよ洞爺湖サミットが始まりましたね。今回のサミットは、「地球温暖化対策」がメインのテーマとなっていますが、G8はもちろん、中国やインド・ブラジルなどの新興国も、みんな国益を越えて、「地球の利益」を中心に考えることが出来ないんですよね。こんな議論をしていて本当に地球規模の問題を解決できるのでしょうか?本当にストレスがたまります。
 


G8での話し合いでは、「世界全体の温暖化ガス排出量を2050年までに50%削減するとの目標を、世界全体の目標として採用することを求める」という合意文書を福田首相が発表しました。
 


先回のサミットよりは一歩前進したのかもしれませんが、G8が世界を代表するリーダー国として、率先して努力するような姿勢は感じられず、新興国もこのメッセージを素直に受け止めることは出来ないでしょう。
 


もちろん温暖化ガスの排出量を削減するためには、中国やインドの努力も不可欠ですから、その協力を求めることは当然ですが、その前に今までガンガン温暖化ガスを排出し続けて、その結果現在の繁栄がある先進国が、もっと積極的に取り組まないと新興国や発展途上国の人たちは誰も言うことを聞かないですよね。
 


世界一の排出国であるアメリカは、「中国やインドが参加しないとアメリカも参加しない」というような話をしていますが、本当に自分勝手な国ですね。世界のリーダーにはなりえないですねアメリカは。本当に残念です。
 

 

世界中の国々から賞賛され尊敬されるような国はどこかにあるのでしょうか・・・

 

こんな国益ばかりを優先する国が集まって、地球レベルのことを話し合って何か問題を解決することが出来るのでしょうか?はなはだ疑問です。
 

 

もちろん「国益重視」は外交の常識であることはわかります。自国の国民もそれを支持しているのでしょう。しかし温暖化の問題をはじめ、今世界で起こっている問題は自国だけの問題ではなく、国境を越えているし、いろいろな問題が絡み合っているので、国益重視の政策・外交では限界があることは誰もがわかっていることではないでしょうか。
 

 

本当は世界をリードする国として「G8」を名乗っているのであれば、彼らこそまず自分の身を切らないといけないのではないかと思います。難しいことも自国の国民に理解を求め、力強く問題解決のための政策を打ってほしいものです。
 

 


温暖化ガスの問題の他にも、世界的な食料高騰の問題や原油価高騰の問題など、深刻な課題は今世界に山積しています。そしてその犠牲を一番に強いられるのは、我々のような先進国に住む者ではなく、アフリカやアジアなどの貧困にあえぐ人たちです。そのような人たちのためにもG8の国々が果たすべき役割がたくさんあるはずです。
 

 

英国のの各新聞がサミット初日の豪華なディナーについて、
「豪華ディナーで食糧問題を討議」 = サミットは「偽善的」と報道されていましたが、確かにもう少し配慮があった方が良かったかもしれませんね。
 

 

いずれにして問題解決のために、G8の国々が真のリーダーシップを発揮することと、各国が国益重視の政策から、国境を越えて互いに協力し合えるような思想を共有できるような世の中に早くなることを祈ってやみません。
 


KAGE

 

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