「はたらく」ということ

2008年 06月 14日


 さて、皆さまお待ちかね(?)「やっくんとれっくんの時事放談」の時間がやってきました。今回は、いつものやっくんとれっくんに加え、やっくんのメル友「はなちゃん」を迎え、「『はたらく』ということ」というテーマで、テキトーに放談します。


J】 どうも~。やっくんで~す。

 

【L】 れっくんで~す。

 

【J】 前回、自分らのがん日でも書きましたけど、

    今日はメル友のHannnah(ハンナ)ちゃんこと、はなちゃんが

    ここに来るわけですよ。

 

【L】 「来るわけですよ」って、まだ来てないじゃん。


【J】 う~ん。たしかに。事故にでもあったんだろうか?

 

【L】 だいじょぶだって。どうせ寝坊だよ。で、

    「すみませ~ん。電車が混んでたもので…」

    なんて、とっさに下手なウソをつくわけだ。

 

【J】 いや、電車が混んでても、遅れないでしょ。

    今時、そんな古典的なウソをつく人いないでしょう。

 

【L】 そりゃそうだ。そんな人いたら笑っちゃうよね。

 

【J】 まったくですな。って、あっ、はなちゃんだ。

 

【H】 すみませ~ん。電車が混んでたもので…

 

【J・L】 い、いたー!


ステキな朝の過ごし方?

 

【H】 いやぁ、ホントに、遅れてすみませんでした。

 

【J】 ま、まぁ別にいいんですけどね。10分くらいだし。

    で、なんで、遅れたんですか?

 

【H】 ゆっくり起床した後、コーヒーを5杯くらい飲んでましたんで。

 

【L】 な、なんて優雅な朝の過ごし方だ……

    ていうか、コーヒー飲み過ぎ!

 

【J】 はなちゃん、朝はいつもそんなだよねぇ。

 

【L】 で、でも、どうしても朝早く起きないといけない時ってあるじゃん?

    ほら、昔、学校とか朝早くこないといけない日って、なかった?

 

【H】 いや、それも拒否ってましたから。

 

【L】 な、なんてわがままな……

 

【H】 でも、学校側と交渉して、何とかしましたからノープロですよ。

    宿題が他の人の倍になったりとか。

 

【L】 そ、そこまでやるか……

    でも、それじゃいつか困るんじゃね?

 

【H】 そうそう、最近、この本がはやってるそうなんですよぉ。

 

【L】 って、無視かよ!


『蟹工船』が最近ブームです


【H】 じゃーん!

 


【J】 あぁ、『蟹工船(かにこうせん)』ですか。最近なんかブームですよね。

    そういや、れっくんは『蟹工船』はご存知ですか?

 

【L】 もちろんだとも。

    あの、触れた者はみんなカニになる、

    恐怖の光線のことだよね?

 

【J】 って、「蟹光線」かよ! どこにそんな光線あるんだよ!

    ていうより、言ってることが古典的すぎなんだよ!

 

【H】 いや、『蟹工船』は古典主義文学じゃなくて、

    プロレタリア文学ですよ?

 

【J】 な、なに、その無駄にまじめなツッコミ……

 


【L】 古典主義文学とプロレタリア文学の違いが分からないとは…

    まだまだだね。

 

【J】 『蟹工船』と「蟹光線」の違いが分からない人には、

    言われたくありません。

 

【H】 この『蟹工船』、なんか若い人たちに再脚光を浴びてるみたいですよ。

 

【J】 へぇ。なんでだろ?

 

【L】 いや、特に就職氷河期世代に人気があるんだよ。

    「ワーキングプア」といわれるように、

    過酷な労働環境、労働条件が問題になる現在だからね。

    あの話も、過酷な労働者の話だから、共感できるものがあるんだろうね。

 

【J】 なるほど~。

 

【H】 う~ん。やっぱり、労働には意味がないのかなぁ。


 
【J・L】 ん?


労働とお仕事と活動と


【H】 いや、やっぱり人間生きていくためには、

       労働しないといかんでしょうけど、

    それ自体に何か意味があるとは思えないなぁ。

    なんか、生きるために、繰り返しやってることって感じ。

 

【J】 う~ん。みんながみんな、蟹工船に乗ってるわけじゃないんだし、

    喜んで働いている人もいるんじゃないかな。

 

【H】 決まり切ったルーティンワークじゃなくって、

    クリエイティブな仕事をしてる人とかね。

    なんか「ものづくり」してる人って、

    労働っていうより、なんかこう、お仕事してるって感じかな。

 

【J】 なんかよくわからないけど、そうなのかもしれないね。

 

【L】 ただ、ボランティアとか、市民活動って、

    労働ともお仕事とも違うものだよね。

 

【H】 そういった活動が、ホントは一番大切なんですけどね。

    その辺のバランスが、難しいところなんですよねぇ。

    まぁ、今はほとんどの人が、朝から夜まで働いて、

    そこから抜け出せない状況ですからねぇ。

 

【J】 最近は、なんだかんだ転職がはやってるみたいだけど、

    別に状況が根本的に変わるわけでもないケースが多いし。

 

【H】 労働を通して、社会に貢献したいと思っても、

    仕事内容が高度に分業化された今、自分のやってることが、

    どのように社会に役立ってるのか、わからないケースが多いですよねぇ。

 

【J】 自分の労働が、社会に悪影響を与えていると分かっていても、

    働かないと食っていけないですからね……

 

【H】 なにより、生活のほとんどを労働に費やしていると、

    それ以外のことを考える余裕がなくなっちゃう。

 

【L】 ボランティアとか市民活動とかを、

    「金と時間のある奴らが、ナルチシズムに浸りたいために、

     自己満足でやってる偽善活動だ」

    って内心思っている人は、結構働いている人々に多いんだけど、

    やっぱり、時間と心の余裕がないと、ものの見方が狭くなるからね。

 

【H】 「はたらく」ことを通して、私と世界が切り離されてしまう。

    案外、それが現在の状況なんでしょうかねぇ。

 

【J】 なんか、それを克服する「はたらく」やり方って、

    ないもんですかね?
    

 

【L】 労働とお仕事と活動と。

    これらを同時にこなそうという動きで、最近注目されてるのが、

    「社会起業家」という生き方ではある。

    社会起業家については、こちらを参考に。

        http://www.nhk.or.jp/shigoto/zukan/070/top_2.html

 

【J】 でも、日本ではまだまだ社会起業家って、少ないですよね。

    それ以前に、ふつうの起業家も、日本にどれくらいいることか。

    リスクに対する挑戦、といったものが弱い、安定志向な人が多いですしね。

    ちょっと起業家はじめてみても、長続きしない人も多いらしいですよ。

 


【H】 それ以前に、社会の本当の問題が見えていない人が、

    あまりにも多いですよね。

    マスコミから画一的に流れる「問題」だけが、

    本当の問題と思っている人が、ホントに多い。

 

【L】 身近なことを「あたりまえ」と思わずに、

    そこに強い問題意識を持つことができるのか。

    そしてそれを解決したいと、変わらずに思うことができるか。

    社会起業家には、それが問われるんだろうね。

 

【H】 「はたらく」ことに伴う世界疎外。

    案外、社会起業家という生き方が、それに風穴を開ける

    オルタナティブたりうるのかもしれませんね。

    たぶん、社会起業家って言葉も、一過性のブームで

    終わりそうな気がしますけど、希望は持っておきたいですよね。

 

【J】 そんな身も蓋もないことを……

 

【L】 社会に新しい価値を創造するということは、

    既存の社会にとって、必ずしも歓迎されないことも多いけど、

    それでも、『蟹工船』の主人公たちが立ち上がったように、

    同じような想いを持つ人たちが、立ち上がってほしいね。

 

【H】 「万国の社会起業家よ、団結せよ!」ってやつですかね?

 

【L】 いや、「立てよ、社会起業家!」の方がいいんじゃね?

 

【J】 どっちでもいいわ……

 

  (J&L)

コメント一覧


新規コメント (名前と本文は必ず入力してください。)

※コメントは承認後に公開されます。