TICADが終わりましたね
2008年 05月 31日
横浜で開かれていた第4回アフリカ開発会議(TICAD)は30日、近年のアフリカ諸国における政治・経済を含めた「前向きな兆し」を評価するとともに、さらなるアフリカの課題克服や開発、支援の必要性を訴えた「横浜宣言」を採択して閉幕しました。
TICAD自体については、5月25日付のがん日を見ていただきたいのですが、私は横浜の近くに住んでおり、仕事でよく横浜に行くので、ここ数日は確かに露出度が高かったと思います。
具体的な「横浜宣言」の内容については、ネットで調べていただいたらいいかと思いますが、中でも日本は、アフリカ向け途上国援助(ODA)の倍増、最大40億ドル(約4,200億円)のインフラ整備などを軸とする支援策を発表しました。
かなりの「大盤振る舞い」で、アフリカ諸国の首脳からも当然歓迎されており、TICADを前後していろんなイベントも行われたので、福田首相も「日本の国民にも、アフリカをより身近に感じてもらう機会となった」と言っていました。
7月の洞爺湖サミットと並んで、今年の外交上の超ビッグ・イベントであり、市民セクターの人たちの注目も高かったわけですが、一般人の認知度は言われれば、??なのではないでしょうか。
官房長官経験者の1人は、「国民はアフリカに関心を示していない。今度のサミットについてもそうだが、自分たちの生活が苦しいときに、どうして外交に大金を使うかが理解されていない」と指摘していたそうです。
確かに巨額の財政赤字を抱える日本が、他の国を支援する余裕があるの?という素朴な疑問はありますし、もっと率直に言えば、アフリカは日本から見てあまりにも日常から遠く、アジアと比較してシンパシーが持ちにくいということもあるのではないでしょうか。
アフリカは価格高騰が続く原油やレアメタルの宝庫であり、近年は高い経済成長率を示している潜在的市場でもあります。中国が資源確保のための露骨な援助外交を行っているのは周知の事実であり、日本も外交の戦略性=国益の確保(つまりはホンネ)を国民に説明しないと、人道性だけでは国民の理解とコミットメントを得るのは難しいのではないでしょうか。
(Aki)
