風邪を引いて感じたこと
2008年 04月 28日
体が比較的強くない私は、何かと病気がちである。
季節の変わり目やちょっとした環境の変化から体調を崩して風邪を引いたりすることもよくある。
以前友人と海外旅行に行ったときもそうだった。
せっかくの旅行なのに風邪を引いてしまい、友人達は遊びに出ている中、一人ホテルのベッドに横たわっていた。
「何でこんなときに風邪を引いてしまうのだろう」という自責の思いや「病人をおいて好き勝手に遊びに行くなんて友達じゃない」という恨めしい思いなど、さまざまな思いが浮かんでは消えていった。
また、発熱がひどく目まいがするようなときなど、もしかしたらこのまま死んでしまうのではないかと思うくらい気持ちが弱くなったこともあった。
しかし、人間は意外に丈夫なもので何日かすればまた元のように健康な体に戻るのだった。
そんなある日、今度は逆に私の友人が病気で入院したという話を聞いた。
私は他の友人達と一緒にお見舞いに行くことにした。
病院のベッドの上では友人がやつれた顔で横たわっていた。
その時に私はふと、かつて海外旅行中に自分が風邪を引いて寝て過ごしたときのことを思い出した。
あの時、誰か一緒にいて私のことを元気付け、看病してくれた人がいたとしたらどれだけうれしかったことだろう。
もしそういうことをしてくれる人がいたら、私は一生涯そのことを忘れなかっただろうと。
楽しい時に一緒にいてくれる人を友人といい、苦しいときに一緒にいてくれる人を親友というのだそうだ。
だから今回は私がその友人を元気付けていこうと思い、他の友人なら一度くらいしか見舞いに訪れない中、私は何度も何度も見舞いに訪れた。
入院していた友人も本当に喜んでくれ、私が来ることを楽しみにしてくれていた。
この経験を通じて、私とその友人との関係がより深くなったことを感じた。
まさに友人から親友になれたのかもしれない。
苦しい経験というのは誰もが避けたがるものである。
しかし苦しい経験をしたことがある人ほど、人がどういうときに苦しさを感じるかも分かるものでもあるのだ。
そう考えると、人生の中で起こる苦い経験というのもいいものなのかもしれない。
その分、人の気持ちが分かる自分になれるのだから。
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