「はやく」成長したい人へ
2008年 04月 26日
一流のプロフェッショナルになろうと思うと、それこそ人一倍の努力が必要だとお考えの人が多いだろう。しかし、その「努力のしかた」にこそプロの秘訣があるとしたら?
まずいわゆる「普通の人」の努力を考えてみよう。最近は勉強ブームなので、「英語を勉強してキャリアアップしてみようかな」などと考えて英会話教室に通い始める。しかし、しばらくすると先輩に「これからは語学よりもコミュニケーション能力だ」とそそのかされて、飲み会についていってしまう。これでは、どんな能力もつこうはずがない。三日坊主以前の問題である。
このように、自分の思考法や価値観が日によってバラバラでは本当の成果を出すことは難しい。こういう状態を「たくさんの石ころが転がっているような状態」という意味で“ Spiritual Small Stones ”=SSSの状態と呼ぶ。
一方、一流のプロフェッショナルの多くが、複数の思考法や価値観の中に、他を凌駕する強い思考回路を持っているようだ。それが、自分の行動を決定づけるほどの精神的支柱(信念)になったとき、この状態を“ Spiritual Backbone ”=SBBの状態と呼び、その人の言葉や行動に強い影響を与え、大きな成果をあげるエンジンになる。そして、そのエンジンは人間をさらなる高いステージに押し上げる役割まで果たす。
これらは、アクティブラーニング(「人間の成長する力」を育てることをテーマに、大学や企業などを指導する企業)の羽根拓也さんの主張だ。人間の成長は、ただやみくもに訪れるのではなく、「信念」によって加速させることが可能なのだ。
以上は新しい理論だが、成長の理想的なプロセスは日本の伝統的な「道」にも共通する。たとえば「武道」。そこには成長理論として「守・破・離(しゅ・は・り)」というものがある。「守」は、師匠から受け継いだものをその通りに身につけること。そして、しっかりと身につけると次は「破」の段階。身につけたものを打ち破り、新しいものを生み出す。そして最終段階として「離」。もはやなにものにもとらわれず、独自のものを次々と生み出していく。このプロセスもまた、人の「成長」を的確に表してはいないだろうか。
人間は何者かに変わりたいという「変身願望」があるらしい。もっともカンタンな「変身」は努力によって手に入るのだが、その努力にもやりかたがある。ピースメーカーをめざし、日々「努力」されているみなさん、その努力、ほんとに実りますか?
(GTS)
