NPOのM&Aを考える

2008年 04月 15日

 先日、IIHOE〔人と組織と地球のための国際研究所〕代表の川北さんのお話を聞く機会がありました。

 その中で、NPOは公益=利他、そして社会のニーズが出発点であり、それが公益のためになるのなら、NPOにおいても事業の譲渡などもあっていいのではという問題提起をされていました。

 

 

 確かに、企業セクターでは当たり前の事業の譲渡やM&A(合併・買収)もNPOセクターではほとんど聞いたことがありません。もちろん、買収ということはないと思いますが、素朴に受益者のことを考えれば、事業の継続が困難になった場合、「同業者」に顧客や様々なリソースを提供するということはあっていいと思いますが、大体の場合、そのまま立ち消えということが多いような印象を受けます。

 

 

 話は変わりますが、今年はG8サミットが北海道の洞爺湖で行われます。そこに向けて、今、日本のNGOは協働して、政府に対して、貧困解決、平和構築、環境保護などの分野で働きかけをしています。詳しくは、G8サミットNGOフォーラムのウェブサイトをご覧ください。


 ここでも、ポジション・ペーパーと言われる政府への提言書を発表していますが、それをまとめるプロセスは、それはそれは大変だったようです。やはり、それぞれのNGOの方も譲れない内容があり、そのぶつかり合いだったみたいですね。NGOが集まるフォーラムに参加し、会場からの質問を受けると、質問ではなく自分の意見を延々と述べる人を見るたびに、まとまらないよなーと思います。

 

 

 やはり、NPONGOをやっている人は、世のため、人のために「いいことをやっている」という思いが強いので(強くないとそもそもやりませんし)、自分のやっていることに対するこだわりがものすごくあります。そのように。自らのアイデンティティと密接に繋がっているという意味では、宗教にも似ています。


 総論賛成、各論反対ということなんでしょうけど、その「各論」のところにこそNPOのオリジナリティがあるんでしょうし。

 

 日本の市民セクターが影響力を持っていくためには、各論の違いを超えるアジェンダを設定して、成功させる体験を積み重ねるしかないのかもしれません。

 そういった意味では、今回の洞爺湖サミットは注目です。(Aki

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