歴史をこえた友情関係
2008年 04月 11日
この春休み、日本とトルコの小学生同士を、手紙と絵本でつなげようと、2人の大学生がトルコの片田舎の学校を訪問しました。子どもたちに、日本の子どもたちの手作り絵本「100万回生きた猫」「鶴の恩返し」を読み聞かせると、「おもしろい!」「ありがとう!」と教室は笑顔でいっぱいになりました。
トルコはいたって親日的な国。日本人の観光客を心から迎えてくれます。
その最たるは、イラン・イラク戦争時に、フセインが「今から48時間後に、イランの上空を飛ぶすべての飛行機を撃ち落とす」と宣言し、パニック状態になったイラン在中の日本人215名を危機一髪救出してくれたのも、トルコ政府でした。
なぜ、そこまで、親身に助けてくれたのか。前・駐日トルコ大使、ネジアティ・ウトカン氏は次のようにふりかえっています。
「エルトゥールル号の事故に際し、大島の人たちや日本人がなしてくださった献身的な救助活動を、今もトルコの人たちは忘れていません。私も小学生のころ、歴史教科書で学びました。
トルコでは、子どもたちさえ、エルトゥールル号のことを知っています。今の日本人が知らないだけです。それで、テヘランで困っている日本人を助けようと、トルコ航空機が飛んだのです。」
トルコの人は誰でも知っているというエルトゥールル号の事故...
ご存知でしょうか。
1887年にトルコ使節団を乗せたエルトゥールル号が和歌山県の串本沖で台風に遭い沈没してしまった。この大惨事に、約70人が地元民に発見され、救助された。貧しい生活を省みず、地元民は必死の看護をし、日本政府の計らいで無事トルコに帰国させた。そんな事実です。
人類が誕生して以来、葛藤や対立の連続…というのが世界史の印象ですが、国を超えた奉仕や感謝の歴史を絶対的に記憶することで、過去の傷を乗り越えるきっかけが生まれるかも知れません。
最後にトルコの小学生から受け取った手紙の一部を紹介します。
「私たちのことを考えてくれてありがとう。日本でもトルコでも愛が一番大切だと思います。もし愛がなかったら、世界中で戦争が起こっていると思います。私は日本のみんなが大好きです。」
(ぽん)
