出会いと別れ
2008年 03月 21日
先日フィリピンに行く知り合いを見送るために成田空港に行きました。知り合いが一連の出国手続きを無事に済ませたことを確認し、別れました。
いつもだったらそのまま帰宅するところが、今回は飛行機が離陸するところまで見届けてみようとふと思い、見学デッキに行って見ました。成田空港には北と南にそれぞれ見学デッキがあります。最初南デッキに行ってみたら、知り合いが乗っているはずの飛行機を見つけることができませんでした。そこで、反対側のデッキに行ってみました。準備が完了し、離陸に向けてゆっくりと移動する目当ての飛行機を見つけました。
空港内で別れたときはあまり実感が湧かなかったのが、離陸しょうとしている飛行機を眺めていると、知り合いが本当にフィリピンに行っちゃうんだなあという実感がふつふつと湧いてきて、ちょっぴり寂しくなりました。
そして、私のとなりにフェンスに密着しながら同じ飛行機に向かって腕を振るフィリピン人と思われる人を見つけました。彼は花粉症なのか、何度も何度も大きなくしゃみをしたり、ティッシュで鼻をかんだりしながらも変わらず一生懸命腕を振り続けていました。きっと飛行機の中に大切な人が乗っているのだろう。
飛行機は離陸に向けてゆっくりと移動し続け、見学デッキから見えないところまで行きました。引き続き飛行機を見届けるためには反対側のデッキに移動しないといけません。
すると、フィリピン人は猛ダッシュで出て行きました。おそらく反対側の見学デッキに向かったのだろうと思い、私も行ってみました。そして案の定、彼を発見しました。相変わらず飛行機に向かってひたむきに腕を振り続けていました。
飛行機はついに離陸し、空に向かって上昇していきました。そして、ついに見えなくなってしまいました。彼は腕を触るのをやめ、じっと空を眺めていました。
精一杯別れを惜しむ彼の姿に私は心を打たれました。(十九-)
