社会人基礎力 ふーん
2008年 03月 11日
社会基礎力育成プログラムを実施している大学ごとのコンテスト形式のプレゼンテーションで、その前後の講演という形でした。
社会人基礎力というのは、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」といった、私たちが職場や地域社会で働く上で必要な力のことで、言い換えればコンピテンシーです。
このような力が経産省=企業サイドから定義されるようになったのは、企業で必要とされる能力が教育課程できちんと養成されていないから、ちゃんとしてくれ!ということなのですが、かなりSERVICE FOR PEACEで定義したコンピテンシーと重なる部分があります。
■入社直後と管理職前の社員のストレスが深刻な問題。
グローバリゼーションという世界的な競争や、派遣を中止とした労働環境の変化、ITの進化によって、正社員が行う「簡単な仕事」というものがなくなっている。
正社員となったら、いきなり難しい仕事を任せられる。つまり、新入社員にバッファー期間がなくなっているのが大きな原因。
■これからの人材マネジメントについては、ここでやっている仕事そのものが興味深く自分の成長につながると実感できるような業務設計、マネジメントが必要。
■企業側のマネジメントだけでなく、社員個人に、「仕事を楽しむ能力」が求められるようになってきた。
でも、これらって、あくまで今の「正社員―派遣(フリーター)」の構造(格差)を踏まえた上での、正社員向けのプログラムですよね。
よく言われるように、若者の社会人基礎力が低下したから、フリーターが増えたのではなく、フリーターや派遣を増やしたのは、バブル崩壊後の人件費をカットしたい政財界の政策に主たる原因があるわけです。その辺りの構造的な問題に言及しないまま、社会人基礎力というブーム的に導入することに違和感を感じるのが正直なところです。
要は、社員の教育コストを大学に転嫁しようとしているのかという、うがった見方も可能です。
まあ、大学が社会(といっても企業ですが)に向けて開かれるのはいいことだと思います。
しかし最近、「大人力」「老人力「仕事力」…と「~力」が流行していますね。
(Aki)
