サブプライムローンと米国の今後
2008年 02月 17日
人は自分自身の安全と利益だけを求めようとする。
この利益は、例えば「莫大な利益を生み出し得る品物を生産する」といった形で
事業を運営することにより、得られるものである。
そして人がこのような行動を意図するのは 、
他の多くの事例同様、人が全く意図していなかった目的を達成させようとする
見えざる手によって導かれた結果なのである。
【JASPERS(以下「J」)】 どうも~。やっくんで~す
【Levinas(以下「L 」)】 れっくんで~す
【J】 いや~、しかし最近は寒いですね~。
【L】 でも、アメリカでは、今は熱い戦いが、行われてますな。
【J】 そうそう。大統領選挙戦ね。
特に民主党が、熱いですよねぇ。
【L】 初の黒人大統領が誕生するか、
初の女性大統領が誕生するか。
いずれにせよ、興味深いよね。
【J】 でも、アメリカも、色々と問題を抱えてますよね。
特に経済分野とか。
【L】 そうそう。例のローンとかね。
以前から、話題になっているよね。
【J】 えっ? 例のローン?
それって、何て名前でしたっけ?
【L】 き、君はそんなことも知らないのかい?
【J】 いや、もちろん知ってますよ~。
ただ、せっかくだから、れっくんに、
いつものようにご高説をたれていただきたいなぁ、
な~んて、思っているんですけど。
まさか、ご存じないとでも?
【L】 ……ま、まさか、この私が、
そんなことも知らないとでも?
その程度のことを、私の口から言わせるとでも、いうのかい?
【J】 いつも、『だからお前はアホなのだ』なんて、
自分に言ってくるれっくんだから、
当然、その程度のこと、知ってますよねぇ?
【L】 ……あ、あたりまえじゃあないか。
ほ、ほら、あの『サ…なんとかローン』だよ。
【J】 んん? 聞こえんなぁ?
【L】 ……『サプライローン』。
【J】 ひゃ~ひゃひゃひゃ。
『サブプライムローン』と、間違えてやんの。
これだから、お前はアホなのだ。
【L】 ……ふぅ。これで勝ったつもりとでも?
だから、知ったかぶりは嫌なんだよねぇ。
【J】 いいかげん、知らなかったと認めればいいのに。
じゃあ『サプライローン』なんてのが、あると言うんですか?
【L】 もちろんだとも。
【J】 ふぅん。じゃあ、『Supplier(供給者)』の立場に立ったローン、
すなわち、企業とかを優遇したローンとでも?
【L】 ふぅ。君は、無駄に難しく考えるところがあるよねぇ。
真実は、意外とシンプルだったりするんだよ?
【J】 じゃ、じゃあ、サプライって何なんですか?
【L】 『Surprise(サプライズ)』の略だよ。
【J】 …い、言うに事欠いて、それですか……
もう、あなたの発言がサプライズなんですけど。
で、このローンは、何がそんなにサプライズなんですか?
【L】 うん。毎月ローンの利率が変動するんだよね。
【J】 ふぅん。なんかそんなにサプライズじゃなさそうですけど。
なんか、税務担当者の方とかが、毎月の情勢をみて、
利率を変動させてるってイメージなんですけど。
【L】 そんなこざかしい浅読みで計れるほど、
経済ってのは、甘くないんだよ。
市場の神様と言われたフィッシャーさんも、
『市場を本当に動かすものについて、ぼくたちは圧倒的に無知なのだ』
なんて言ってたからねぇ。
【J】 じゃあ、担当者の方は、どうやって利率を決定するんですか?
【L】 抜いたヒゲの数。
【J】 ……え、えっ?
【L】 いや、だから担当者の方が、毎月ヒゲを引っ張って抜いて、
何本抜けたかで、税率が決まるんだよ。
『今月は3本か。なら、利率3%だな』とか。
【J】 …そ、それは確かに、サプライズですね……
【L】 な?
【J】 『な?』じゃねぇ!
そんなんで、経済が左右されてたまるかぁ!
【L】 ただ、確かに、この方式にも、欠点があってねぇ。
【J】 というより、欠点以前に、利点があんのかよ。
【L】 ヒゲの生えてない男性とか、あるいは女性全般が、
担当者の職に就けない、というのは、
男女雇用機会均等法とかの観点からみて、
問題視されているんだ。
【J】 ……そんなこと、大した問題じゃないよ…
「パイの論理」と聞くと、ピザが食べたくなるよね
【J】 ちょ、ちょっと! ちゃんとやりましょうよ!
このままだと、単なるアホ2人組じゃないですか!
【L】 君のせいで、私の品格まで下がってしまうのは、困るなぁ。
やれやれだぜ。
【J】 ……あなたに、これ以上下がる品格があるんですか?
【L】 とはいえ、経済ネタは、ちょっと苦手なんだよねぇ。
まぁ、今回立候補してるクリントンさん。
ご主人が元大統領なんだけどさ。
当時の選挙スローガンは、なかなか刺激的だったね。
【J】 おっ、まともになってきた。
で、何てスローガンだったんですか?
【L】 『大事なのは経済だよ。アホたれが!』
【J】 う~ん。確かに刺激的だ。
【L】 この背景には、所得の分配とか、
経済格差の問題に関して、
その不平等をなくすことを考えるんじゃなくって、
みんなが、国全体が所得を増やせばいいじゃん、
って考え方があるんだよね。
【J】 アダム・スミスの『パイの論理』ですね。
ピザパイをどう分け合うかで悩むんじゃなくて、
ピザパイそのものを大きくすりゃいいじゃん、
ってことですよね?
【L】 この考え方が、近代経済の原動力になってるのは、確かなんだけど、
いろいろと難しい問題をはらんでいることは、確かなんだよね。
経済格差は、広がる一方だし。
でも、計画経済はすでに破綻したのは、旧ソ連とかの実験で、
明らかになってるし。
【J】 そう考えると、頭が痛くなるなあ。
いっそのこと、ヒゲを抜いて税率を決めるか……
【L】 いや、そりゃやばいでしょ。自分で言っておいてなんだけどね。
結局、経済は生き物だから、その背後にある「ひと」を
見誤ると、痛い目を見るからね。
【J】 アメリカのみならず、日本も、どの国でも、
経済問題は死活問題ですけど、
その対策に、いかに「ひと」を生かすかが、
問われてるんでしょうね。
(J&L)
