在日コリアンと多文化共生
2007年 12月 07日
在日コリアン3世の友人(女性)と「日本人は、在日コリアンに対して、日本人か、
外国人かどっちだと思っているのだろう?」と話で盛り上がった。
(ちなみに、皆さんは、どっちだと思っています?)
※在日コリアン=終戦時に日本に残った朝鮮人とその子孫(2~4世)で、現在も
韓国籍か朝鮮籍を持っている人。現在その人口は約65万人。日本に帰化した人
とその子孫すべてを含めると200万人以上といわれる。
その時に、彼女が「親しい人とお酒を飲む場ぐらいでしか、話さないのだけど
ね~」といいながら、しらふで話してくれたことがある。
「誰かに『日本人と同じだね』とか、『在日は韓国人みたいだ』とか、言われる
ことが嫌な気持ちになるんだ。」「私は日本人でも、韓国人でもなく、『在日』な
んだろうね。」
韓国人を母親に持つ彼女(日本国籍)は、かつて自分を在日ということに自信を持
てなかった。高校入学後、在日の歴史を学び、多くの在日の友人と出会って、はじめ
て「在日」になった。今も自分らしい生き方、他者の痛みに共感できる生き方を模
索し続けている。
別の在日4世の友人(韓国籍・女性)は言う。
「自分は何者か?と悩んだ時期もあったけど、今はめんどくさいというか、どうで
もいいかな、と思っている」「韓国人にしろ、日本人にしろ、人間のルーツをたどっ
ていったらきっと一緒だから。私は私だから」
韓国の文化をよく知らないし、韓国語も話せない。
でもバイト先でお客さんに「韓国人だったら、韓国語を話してみてよ」と言われ
て、困惑することもしばしばだという。
今の日本社会では、「日本人(主人)」か「外国人(お客さん)」かの二者択一
で、「市民(主人)としての外国籍保持者」というカテゴリーが、まだ定着してい
ないのだろう。
彼女は、現在、米国に留学準備中。
異文化をごく自然に尊重しあう米国社会で学び、移民政策の分野で在日外国人の力
になるのが夢である。
在日コリアンは、日本という異文化の中で暮らし、自己の存在を大切にしながら他
者と共に生きる=「共生」という経験を少なからず重ねてきた。そして、3世・4世と
なるにつれ、揺れ動くアイデンティティの中で、「違いを超えて仲間として生きる
こと」「自分の個性や価値を発揮できること」を願う気持ちがますます大きくなっ
てきている。
グローバル化、少子高齢化が急速に進み、外国人・他者との共生への転換が不可避
な現代日本において、彼ら在日コリアンの言葉に耳を傾けることから始めてみても良
いのではないだろうか。
(PON:社会評論調ですいませんです)
