映画「ルワンダの涙」を観て
2007年 11月 05日
映画館で上映されていた時には観に行けず、ずっと気になっていた映画を、最近DVDで観ました。それは、1994年にアフリカのルワンダ共和国で、フツ族とツチ族の部族対立が原因となって実際に起こった集団大量虐殺をテーマにした『ルワンダの涙』という映画です。
この事件をテーマにした映画には、他に『ホテル・ルワンダ』等がありますが、現地に赴任していた白人の視点から描いたというのが、『ルワンダの涙』の特徴です。
当時、イギリスのテレビ局・BBCの取材でルワンダを訪れていたデヴィッド・ベルトンという人物の体験を基に物語は構成されています。ロケも実際に虐殺の現場となった公立技術学校そのもので行われました。さらに、出演者や制作スタッフの中には、公立技術学校での虐殺事件で家族・親族を失った人たちや、その虐殺の中から生き延びた人も参加しています。
彼らにとって、それは単なる映画の撮影ではなく、辛い過去の経験と向き合いながらの制作でしたので、観る者の心にもダイレクトに届くものがあります。
事件当時、西側諸国だけでなく、国連さえもその事態を黙殺したゆえに、人類史上まれにみる集団大量虐殺へと発展してしまいました。
映画の中でも、ルワンダの惨状を取材しているBBCの女性記者が、ボスニアでは身近に感じた事件が、ここルワンダでは他人事に感じてしまう、結局人間は自分勝手な生き物なのだと吐露しています。
あの悲劇から13年経ったから、人類はもう同じ過ちを繰り返さないという保証はありません。ある面、無力感さえも感じてしまいます。
しかし、かつてその現場から逃げ去った人たちと、その事件の被害者や生き延びた人たちが、一緒になってこの映画を創りえたという事実が、何かしら希望と勇気を与えてくれる映画です。
TSUTAYA等でもレンタルできますので、ぜひ一度ご覧下さい。 (Taka)
映画に関する詳細は、公式サイトをご覧下さい。http://www.r-namida.jp/
