モンゴルの児童労働の現状
2009年 09月 09日
モンゴルでの児童労働について、国際的に調査された資料があったので、以下に転載します。2003年と、およそ6年ほど前のものですが、その当時はこのような現状だったということがわかります。今は、若干異なるかと思いますが、見る限りまだまだこのような現状はあるのではないかと思います。
---------------以下転載文---------------
モンゴルにおける児童労働の問題は、1990年初頭からの市場経済への移行期に始まりました。2002年と2003年に行われた全国児童労働調査によると、5~14歳の児童労働人口は推定38,857人で、そのうち65%が男子です。これは5~17歳の児童人口全体の5.7%ですが、路上で生活する児童などが含まれていないため、実際の数字より低くなっていると考えられます。また15歳の働く児童17)のほとんどが農業に従事する少年であることが2000年の人口・住宅調査で明らかになりました。児童労働をする子どもの多くが11歳~15歳で、家族のため又は自らの生存のために学校を辞めお金を稼いでいます。2002年~2003年に「経済活動に従事している」とされた児童68,580人のうち、65,203人は自営業や無償労働をしていて、その大部分が家族のための労働でした。全国児童労働調査によると、就学のいかんに関わらず、75%近くの児童が家事などの家の仕事に従事しています。
モンゴルでは最悪の形態の児童労働に多くの児童が携わっています。その例は以下の通りです。
・農村地帯においては、子どもが家畜の世話をします。動物飼育に関連して、極度な温度などのリスクにさらされた上、家族と長い間離れ離れになることもあります。
・炭鉱業は子どもにとって大変危険で有害な仕事です。児童の多くが10歳~16歳の少年で、彼等は地下で探鉱を採掘します。子どもたちは寒くて暗い地下にいて、身を守る防護具もないまま働かされています。
・岩や土からの金の採集も児童を危険にさらしています。例えば、水銀、坑内の崩落、冬には非常に冷たい水、夏には熱の危険などにさらされます。
・都市部で見られる児童労働としては、路上での経済活動(パン・甘味・ジュース・燃料の販売)、靴磨きや洗車、野菜・紙・瓶集め、ゴミ拾いなどがあります。男子は荷物運びとして働かされる場合も多くあります。男女どちらも商業的性搾取の対象となる危険があります。
・売買春させられる児童が増えていて、その多くが農村地帯の貧しい家庭出身の14~16歳の少女です。
近年、モンゴル政府は、児童労働と闘うための戦略や枠組みを多数採用しています。1999年以降、ILO-IPECも、児童労働に対する一般的理解の促進、法律の施行や政策の実施に関連する諸機関との協力、児童労働からの児童救出・援助、そして児童労働の危険にさらされている児童の保護などの活動を通して、モンゴルにおける児童労働撤廃運動を支援しています。モンゴルは現在、撤廃期限付きプログラム(TBP)を開発しています。
第14回アジア地域会議資料"Combating Child Labour in Asia and the Pacific : Progress and Challenges” Annex 翻訳資料 「アジアにおける児童労働」より
(everyone's dream)
